【外資系で成功するための定石】
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4887596154
本日の一冊は、シティコープ、P&G、ACニールセンの経営陣と
して活躍した著者が、外資系企業で生き延びるための処世術を説い
た、注目の一冊。
「アップorアウト(昇進か、退職か)」ともいわれる厳しい外資の
世界を渡り歩いてきた著者ならではの権謀術数の書で、歯に衣着せ
ぬ物言いが類書にない魅力だと思います。
一見、悪徳の書としての色を帯びてはいますが、経営という視点か
ら見れば、極めてまっとうな原理原則を述べた一冊。
なかでも、以下の原則は、マネジャー、リーダーになる人なら必ず
知っておきたい内容です。
「ビジネスとは結果を出すことであり、結果を出す限り報酬はついてくる」
「情報はすべて共有しなければならない」
「経費の請求はきみの誠実さを示すもの」
「信用できない相手を前に、第三者への批判は避けるべき」
ほかにも、今すぐ実践で使えそうな会議、プレゼン、報連相のコツ、
上司に評価されるためのテクニックなど、かなり実践的な内容が書
かれています。
140ページ程度の薄いハードカバーですが、無駄のない文章で、中身
はぎっしり詰まっています。
経営的にはどうかと思う内容もあるにはありますが、現場で評価さ
れる人間になるには、知っておいて損はない内容だと思います。
ぜひ読んでみてください。
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▼ 本日の赤ペンチェック ▼
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お金がほしければ、まず働くことだ。大金持ちになりたければ、さ
らにハードに、そしてスマートに働くしかない
出世レースに将来の保証などありえない。ビジネスとは結果を出す
ことであり、結果を出す限り報酬はついてくる
仕事に時間を割けないなら昇進はない
ジェームス・カービルという有名な選挙参謀が当選の秘訣について
絶妙な説明をしている。彼は「勝つためには何でもする」という人
でなければ立候補させなかった
ビジネスとはきみ自身を売り込むことである。その相手は外にいる
顧客の場合もあれば、内にいる同僚ということもある。朝、家を出
たら気持ちを切り替え、この売り込みに徹することだ
上司の成功を助け、その評価を高めるのもきみの仕事なのだ
情報はすべて共有しなければならない。上司が驚いていいのはエイ
プリルフールだけで、それ以外にきみの上司が驚くことがあったら
悲劇だ。突如の悪報は上司を窮地に陥れるのだから
電話が鳴ったら、すぐに自分でとること。アシスタントにとらせる、
留守電にしておくなどとんでもない。時間の無駄である。アシスタ
ントから内容を聞いたり、留守電をチェックしてから返事をするの
は、その場で返事をする倍の時間がかかるのだ
経費の請求はきみの誠実さを示すものであり、決して収入源ではない
(機内の)座席に着いたら隣に挨拶をしておくこと。礼儀ではなく、
相手の職業を知っておく必要があるからだ。競合企業や守秘義務が
あるクライアント企業の社員だったら、注意が必要だ
プレゼンが下手なためにキャリアアップに失敗する人は意外と多い
信用できない相手を前に、第三者への批判は避けるべき
経営者は読書を怠らない。次のトレンドや新しいアイデアを常に求
めているからだ。トップに立つ人間には、立派な外見のみではなく、
そのバックボーンに不断の努力がある
価値観を共有でき、きみに対して誠実なスタッフを見つけたまえ。
仕事に熱心であればなおさらいい。もちろん、積極性は不可欠。人
生にシラけた人材は絶対に避けることだ
ピンチヒッターやリリーフ投手のいない野球チーム、後備師団のな
い軍隊が強いはずがない
「大切な部下を二流の店に連れて行ってはならない。ベストな部下
は、ベストな店に招待したまえ」(ある会長の言葉)
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『外資のオキテ』トム・マッカート・著
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4887596154
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◆目次◆
I 最初に覚えておくべき心構え
II 最重要人物、それは上司だ
III 日々実行すべき仕事の基本
IV 軽視してはいけない「外見」と「健康」
V 勉強しなければ生き残れない
VI 部下の成績アップは自分の評価アップだ
VII 望み通りの昇進や異動を実現するには
VIII 後悔しない転職、円満な退職の秘訣
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