2007年12月10日

『小さな飲食店 黒字経営の原理原則100』

【飲食店経営のルール】
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4757304927

本日の一冊は、25歳で「旅籠家」の屋号で知られる飲食チェーンの経営を任され、6年で20店舗・年商20億円にまで育て上げたという著者が、その経営ノウハウを語った「小さな飲食店」シリーズ3部作の完結編。

小さな飲食店が継続して黒字経営を達成するために押さえておきたい原理原則を、1見開き1原則の構成で見やすくまとめています。

この著者の著作すべてに言えることですが、内容は、決して奇をてらったものではなく、まさに原理原則をシビアに追求したもの。

資金力のないお店がどうやったら強力な差別化を実現できるのか、
コストを削減しつつ質を落とさないでいられるのか、じつに有用な
アドバイスが展開されています。

基本的には原理原則をまとめたものですが、なかには、資金がない
人は身内にお食事券を販売すればいい、など、著者ならではの斬新
なアイデアも含まれています。

後半のマネジメントに関する部分は、他の本でも読める内容ですが、
前半の飲食店経営ならではの秘訣は、類書ではなかなか得られない
と思います。

多くの成功者が語るように、ビジネス成功のルールは概してシンプ
ルなもの。本書はそのシンプルであることがいかに大切か、そして
難しいかを教えてくれる一冊です。

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▼ 本日の赤ペンチェック ▼
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市場規模が大きく安定した市場に、絶対的な差別性を持って参入す
るのが正解

飲食店の成功要因は、メニューと雰囲気、プラス「好立地を安く借
りる」こと

集客の容易さは、基本的に市場規模とリンクしています

正社員のコストは、給料よりも人数を減らす視点の方が有効

お金はないが起業はしたい、という人に、私が勧めているのが、身
近な人たちに開業した際にお店で利用できる「お食事券」を販売す
るという手法です

私が立地を選定する際に、重要視するデータが1つだけあります。
それは、近隣競合店の売上高です

どの飲食店にでもあるスタンダードなメニューがどこよりも美味し
い、という状態こそ、商品力があるという状態

◆メニュー開発のコツ
1.スタンダードなメニューをわかりやすく差別化すること
2.人気のある食材同士、または人気のある食材と調理法を掛け合わせる

選択食数というのは、毎月の単品ごとの出品数をお客様の数で割り、
それに100を掛けた数字のことを言います。すなわち、100人
のお客様が来店した時に、何人前売れるのかという数字を表します。
どのメニューが顧客の支持を得ているのかを知る上で、この選択食
数は大変使い勝手の良い指標だと言えます

原価率を高めに設定し、コストパフォーマンスを上げることは、個
人店経営成功の王道

ロスの削減と、レシピの遵守は、原価率管理の基本中の基本

人間関係というのは、究極の競争戦略

他人を変えることはできない。だから素直な人間しか社員にしてはいけない

最も問題視していることを一生懸命にやっているスタッフを表彰す
ることが大切

同じ屋号での店舗展開を選択することで、確実に集客力がついていきます

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『小さな飲食店 黒字経営の原理原則100』
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4757304927
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┃▼目次▼
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┃ プロローグ 古くて新しい知識を
┃ 1.開業までの原理原則
┃ 2.立地を探し、出店を決意するまでの原理原則
┃ 3.メニューの原理原則
┃ 4.ストアマネジメントの原理原則
┃ 5.集客、そして繁盛の原理原則
┃ 6.人と組織の原理原則
┃ 7.多店舗展開の原理原則
┃ 8.戦略の原理原則
┃ 9.経営の原理原則
┃ 10.成功の原理原則
┃ エピローグ 未来のあなたへ
┃ 
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