【不労じゃなくてフロー?】
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本日の一冊は、セコムの創業者、飯田亮さんが、その経営哲学と人生哲学を披露した、注目の一冊です。
土井は以前にもこの方の講演テープ(日本経営合理化協会)を聴いたことがあるのですが、その時に印象的だったのは、「人間はストックで生活するとダメになる」という趣旨の言葉。
つまり、ストックで暮らすようになると怠惰になるので、基本的に
フローで生活することが大事、というお話です。
とてもシンプルなのですが、長期的な幸福を考える上で、とても参
考になりました。
また、もちろんですが、ビジネスに役立つ言葉も満載です。
公明正大なことが力になること、カルチャーがいい商品・仕事を生
み出すこと、プロになるには妥協しない姿勢が大切だということ…。
いずれの言葉も、経営者にとって意義深く、役に立つ言葉ばかり。
規模の大小を問わず、いい仕事をして長期的繁栄を狙うベンチャー
企業には、必要な一冊だと思います。
ぜひ読んでみてください。
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▼ 本日の赤ペンチェック ▼
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何をやってもいい。しかし間違ったことをするな。それから卑しい
ことはするな、というのが父の基本的な教えでした
社会的に見て正しいこと、公正なことは、必ずいつか社会に受け入
れられていきます
小細工を使ったり、逃げたりすると、その場では何となく上手に立
ちまわったかに見え、利口そうに見えることがあるでしょう。しか
し、その偽りの成功から得るものは、まともに立ち向かうことがで
きなくなる精神であり、逃げ回る習性だけなのです
いくら有能であっても、人に好かれない人柄であっては、良い人材
だとは思えません。そもそも人に好かれずして、仕事で成果を挙げ
ることなどできるはずがない
スタートにあたって経営者が特に心がけなければならない重要なこ
とは、自分の理想と現実の間で決して妥協をしないこと
商品とは結局、それを提供する人々のカルチャーから抽出されたもの
最後の最後にあと五分考えることで、グッと一段良くなるケースが非常に多い
困難から逃げて妥協すれば、仕事は必ず堕落します
「プロとして恥ずかしくないように」と完全を求める人が真のプロ
であり、アマとは「不完全でもいいや」と済ませる人です
靴の減り具合と人間的魅力は比例する
会議で”話し合って”決めるなどというのは駄目です。もう充分考
えた人が集まって、始まるとすぐに決まるぐらいでないといけない
己が苦労した道が天職であり、苦労した先に天職という実感が得られる
特に気をつけなければならないのは、自分より弱い立場の人たちに対する態度
社会が喜んでくれた分しか、利益はもらえないものです。それ以上
もらっても、長い目で見ると自分のためにはならないのです
人間というのは自分で育ってくるもの(中略)だから「場」を与え
ることが上司の仕事です
組織や会社のカルチャーを維持していくうえでは、「細かな乱れ」
を見逃してはいけません
社会的に意義があり、公正かつ有益だと思われる値決めでなければ、
その会社は間違いなく失敗します
「酒は飲み下がるのではなく、飲み上がれ」
これも父親に教えられたことの一つです
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『正しさを貫く』
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┃▼目次▼
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┃ 第一部 成功のための原点
┃ 第一章 体験的・成功の原点となるもの
┃ 第二章 仕事とは何か
┃ 第三章 逆境のときの考え方
┃ 第二部 成功の途上で
┃ 第四章 体験的・成功の途上で大切なこと
┃ 第五章 上司・リーダーとは
┃ 第六章 経営とは何か
┃ 補 章 艶っぽくあろう
┃ 第三部 私の履歴書
┃ 巻末資料 セコムの事業と運営の憲法
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