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http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4334034004
本日の一冊は、会計書ブームの先駆けとなった150万部超の大ベストセラー、『さおだけ屋はなぜ潰れないのか?』の山田真哉さんが、満を持して出す、注目の一冊です。
※参考:『さおだけ屋はなぜ潰れないのか?』
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4334032915
今回の本も、前作同様、ユニークな事例をもとに会計の基礎を説いていますが、今回のポイントは、何といっても数字を表現の一環とみなし、その活用法を示した点にあると言って過言ではないでしょう。
「1勝2分け」ではなく「3戦無敗」。絶対数ではなく1教室あたりの合格者数。数字のとらえ方一つで表現がガラリと変わり、それが売上げに直結することを、説得力あふれる文章で説明しています。
もちろん、会計の意義や損益計算、決算書の見方など、会計の入門書としても楽しめますが、それよりは「表現としての数字」に着目した実用読み物ととらえた方がより特徴がつかめるでしょう。
著者として活躍している方や出版関係者、コピーライター、インターネットショップの経営者などに、ぜひおすすめしたい一冊です。
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▼ 本日の赤ペンチェック ▼
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数字がうまくなれば、インパクトや説得力のある文章が書けるよう
になるだけでなく、ビジネスにも強くなります。また、お金に対す
る見方も変わります
「2.0」という表現は、親和性が高いだけでなく、過去と未来まで
をも包括したネーミングだった
数字をまったく使わずに価値を表現することもできますが、どうし
てもインパクトや説得力に欠けます。たとえば、映画の宣伝で、
「みんなが泣いた」というよりも「9割が泣いた」というほうが印
象に強く残りませんか?
時刻(数字)を細かくいうだけで、時刻(数字)以外の意味も持たせられる
『江戸三〇〇藩 最後の藩主』
タイトルに300藩という数字を入れることで、「この本は網羅系
の本ですよ」ということと「江戸時代にはこんなに藩があったんで
すよ」ということを同時に表現している
本当は多少のブレがあるのだけれど、あえて言い切ってしまうこと
で妙に説得力が出てくる、まさに「決めつけ」の技法です
常識をいい意味で破ることで、驚きに近いインパクトを与えるのが
「常識破り」の技法です
自社にとって有利な数字を見つけることこそ、広報部や企画部の仕事
割り算を使えば恐怖の数字も身近な数字に置き換えられる
「タウリン一〇〇〇ミリグラム配合!」と宣伝するのも、単位交換
によって数字を大きく見せたいからです。「タウリン1グラム配合
!」では迫力に欠け、なんとなく効きそうにありません
節約はパーセンテージではなく金額で考える、金額重視の姿勢が大
事です。これは会社や家庭を問わず、節約の鉄則です
会計の目的は、ひと言でいえば、お金の動きを集計、分析して、経
営に役立てることです。けっして、集計することだけが目的ではありません
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『食い逃げされてもバイトは雇うな』
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■目次■
イントロダクション 「Web2.0」『ゲド戦記』がすごい本当の理由
第1章 今日は渋谷で6時53分
第2章 タウリン1000ミリグラムは1グラム
第3章 食い逃げされてもバイトは雇うな
第4章 決算書の見方はトランプと同じ
「あとがき」というか「なかがき」というか解説
ミニミニ会計セミナー
索引
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