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http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4887595301
本日の一冊は、ディスカヴァーが新たに立ち上げた新書シリーズ、「ディスカヴァー携書」の一冊で、アイデア発想法に関する内容。
著者は、日本を代表するクリエイター、博報堂ケトルのCEO、嶋浩一郎さんです。
アイデア発想法や情報整理に関しては、これまでにもたくさん本が出ていますが、本書の特徴は、情報を放し飼いにし、そこから化学反応を起こす方法を説いた点にあります。
著者いわく、「『分類コントロール型』の情報整理はもう古い!」。
「情報を”生み出す”ことを目的とする場合、検索を便利にするためのファイリングは、かえってクリエイティビティを阻害する要因になってしま」うというのです。
次々と斬新なアイデアが求められる現在、必要なのは、情報を「交配」させる仕組みであり、それを企画に仕上げるテクニックです。
それらを自分のものにするために、今から何を始めるべきか、ぜひ本書を読んで学んでみてください。
薄いながらも、学びの多い一冊です。
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▼ 本日の赤ペンチェック ▼
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もし、情報が放し飼いできれば、情報と情報の”想定外”の出会い
=「化学変化」をプロデュースできる
情報を”生み出す”ことを目的とする場合、検索を便利にするため
のファイリングは、かえってクリエイティビティを阻害する要因に
なってしまいます。なぜなら、ファイルに入れた瞬間に情報は死ん
でしまうからです
「ヴィレッジヴァンガード」は既存の分類でいくと書店という分類
に属するのでしょうが、書籍の隣に、雑貨があって、その隣にキャ
ラクターグッズが売っている。でも、それぞれの商品はゆるーく、
関連している
創造を刺激する陳列方法として、圧縮陳列以外にも「文脈棚」とい
うものがあります。これは東京―千駄木にある「往来堂書店」の有
名な本の陳列方法で、「雑誌」や「文庫」や「大型本」といったこ
れまでの本の整理法をいっさい無視して、その本のテーマにそって
陳列するやり方です
リリー・フランキーさんのエッセイに出てきた「思わず郵便物を投
函したくなるような巨乳」など、これは使える! と思える文章表
現や、たとえ、比喩などを、次々収集していきましょう
作家の井上ひさしさんは、辞書を引くときに、前後の関係の無いボ
キャブラリーも一緒に読んでいたそうです。きっと、それらの何の
関係も無い言葉、ひとつひとつが、クリエイティビティにいい影響
を与えたんだなあと思います
クリエイティブな情報の「交配」を進めるためには、多少のトレー
ニングが必要です。私が意識的にやっていることは、前にも書いた
ように、本屋さんに並んでいる本のタイトルを結びつけ、上位概念
の言葉に次々と置き換えていくことです(中略)本のタイトルをむ
りやりにでも交配させてひとつの言葉にまとめていけたら、今の日
本の気分をワンフレーズで言い表せるはずです
結びつける情報が乖離していればいるほど、企画にインパクトが出
てきます
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『嶋浩一郎のアイデアのつくり方』
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4887595301
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■目次■
はじめに
プロローグ 片づけできない人の味方です!
21世紀は片づけできない人の時代
ステップ1 とにかく集める!<情報収集編>
ステップ2 寝かせて、並べる<情報の放牧編>
ステップ3 予想外の出会いとアイデアの誕生<化学変化編>
おわりに
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