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本日の一冊は、以前ご紹介した、『商経 無一文から一兆円稼いだ中国商人の教え』でも登場した中国の大商人、胡雪岩に関する一冊です。
※参考:『商経 無一文から一兆円稼いだ中国商人の教え』
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胡雪岩は、清王朝時代に、両替商の徒弟から身を起こし、一代で巨万の富を築いた、中国商人の憧れの人物。
本書は、その商売哲学や本人の発言をもとに書かれた、商売の秘訣と心構えです。
中国投資のプロである訳者が詳しい解説を載せているため、類書に比べて、時代背景や中国世界における胡雪岩の影響力をよく理解することができます。
中国や台湾のほとんどの経営者が敬愛している人物であることから、胡雪岩の思想を学ぶのは、中国ビジネスで成功するための秘訣といってもいいかもしれません。
内容的には、商売の王道を説いたもので、経営者が読むと身が引き締まる思いがします。
人心掌握のテクニックや大局をつかむ知恵、ブランド化の極意など、経営に欠かせないノウハウも満載。
中国商人の商売哲学に興味のある人は、ぜひ読んでみてください。
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▼ 本日の赤ペンチェック ▼
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商人たるもの、方向性が決まれば、いかなる困難があっても最後ま
でやりとげる不退転の決心と忍耐力を持つべきである
勢力がなければ利益もなく、逆に利益がなければ勢力もない
「商人は損得が見合えば、たとえ刀に付いた血でも舐めるべきだ」
商人は市場の安定を助けたいという自覚を持たなければならない。
特に利益を得たとき、あるいは大金を得たときは、市場を安定させ
ることをすべきである
商売は拡大すればするほど、視野は遠くに置くべきである
人間というものは、ちっぽけな利益に目が眩んでしまう傾向があり、
この利益を満足させてあげれば喜ぶのである
変化の中から機縁を見つけ出すのは、まさに人の上に立つ者が持つべき素質
胡雪岩はよく人を誉めた。彼は「水が増えればその水に浮かんでい
る船の位置も高くなる、すなわち人は誉められれば誉められるほど
立派になる」という道理を信じていた
「商売と勢力を拡大したければ、まず基盤を拡大するのが急務」
「やれる」と「やれない」の違いの本質は度胸と戦略の有無である
人との繋がりや人脈は投資の基本であり、また商売を成功させる前提条件
商売においても、耐えること、そして万事驚かない心構えが必要で
ある。突発的なことが起こっても驚かず慌てず対応できれば、その
場をリードすることができる
本当に成功する商人は信義を守る
楽しみは商売の過程にあるのであって、金銭そのものにあるわけではない
嫉妬されたことのない人は凡人である
恨みを買う金は受け取ってはならない
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『中国商人儲けの知恵』
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■目次■
訳者まえがき
解説 中国商人・胡雪岩
第1章 立志成功の極意
第2章 情勢を探る技術の極意
第3章 変化を洞察する極意
第4章 果敢に打って出る極意
第5章 巧妙に対応する極意
第6章 頭脳を活用する極意
第7章 勇敢に挑戦する極意
第8章 信義を重んじる極意
第9章 物事にくよくよせず前向きになる極意
第10章 ブランドを築く極意
第11章 商売を活性化させる極意
第12章 計略で財を作り出す極意
第13章 競争手段の極意
第14章 規則を守る極意
第15章 人を判断する極意
第16章 人を使う秘訣の極意
第17章 他人を助けて自分を助ける極意
第18章 部下のやる気を引き出す極意
第19章 人間関係をよくする極意
第20章 善のために私心を捨てる極意
訳者あとがき
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