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http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4903212041
本日の一冊は、かつてBBM大賞を受賞した名著『ある広告人の告白』の著者、デイヴィッド・オグルヴィによる名言集です。
※参考:『ある広告人の告白』
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4903212033/
序文によると、もともと本書は、オグルヴィ75歳の誕生日の夜、身内からのプレゼントとして企画された「私家版」であり、当初、一般に公開する予定はなかったようです。
ところが、これが社員をはじめ、クライアントや友人たちに配られたところ、予想外の広がりを見せたため、広く一般書として刊行されることになったようです。
名言集と銘打ってはいますが、実際には、仕事人としての心構えや広告クリエイティブのノウハウ、そしてビジネスの本質を説いた内容となっており、じつに読み応えがあります。
「家族に見せたくないような広告を打つな」
「二流の仕事を大目に見る上司くらい、やる気を喪失させるものはない」
「君より優秀な人間を見つけたら――、採用しろ。必要なら君より高給を払え」
広告クリエイターにとっては、クリエイティブの美学を、マネジャーにとっては優れた組織を作り出すための心構えを、それぞれ学べる内容だと思います。
インタビューでは、「何年間も、毎日、つぶれると思ってた。いつだって怖くて吐きそうだったんだよ」と本音を吐露するオグルヴィ。
それでも意に沿わない仕事をはねのけ、合併話も断り続けた姿勢に、彼の広告への愛を見た気がしました。
経営者として、仕事人としてどう生きるか。そのヒントが、本書には示されているような気がします。
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▼ 本日の赤ペンチェック ▼
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コピーに使う言葉は、一語たりともおろそかにしてはならない。ム
ードづくりの代わりに具体的な数字、古くさい言いまわしの代わり
に事実、実のない説教の代わりに魅力的な提案を示すこと。素人は
広告を面白おかしく見せたがるが、プロの広告人は断固としてそう
いうことはすべきでない。軽薄な基盤の上に永続的な成功が築かれ
ることはめったにない。人はピエロからものを買ったりはしないものだ
どんなことがあっても他社製品をくさしてはならない。君が何を言
っても何の影響力もないうえに、相手は君の誠実さを疑いはじめ、
結局は嫌われるだけだ
有名な外科医に、ある友達がこんな質問をした。「すごく貧乏な患
者の盲腸手術をしたそうだが、請求額はいくらだった?」「一〇〇
ポンド」と外科医は答えた。「その患者、いくら持ってたの?」
「一〇〇ポンドさ」
私の忠告に従いたまえ。君の弱点を補う人間を右腕にすることだ
◆クリエイティブ・ディレクターのためのチェックリスト ※一部紹介
1.君はその国で一番注目される広告をつくっているか?
5.売り口上を歌に乗せて伝えることをやめたか?
6.どのCMも、一目見て人の心をわしづかみにするようなシーン
から始めているか?
10.どのCMでもブランド名を数回以上繰り返しているか?
11.TVCMで、有名人のお墨つきをもらうといったやり方はやめたか?
30.ヘッドラインに、常に商品名と効能を入れているか?
35.どの広告も、ゴーサインを出す前に必ず雑誌や新聞に貼りつけ
て見ているか?
37.奥さんを殴るのをやめたか?
どれほどとるに足らないことであろうとも、正しく行われるすべて
は高貴である
どんな馬鹿にだって値引きはできます。しかしブランドを築き上げ
るには頭脳と信念と忍耐力が必要です
良識ある広告をつくることを目標にせねばならない。私はあくどい
広告、切れ味の鈍い広告、誠意のない広告を忌まわしいものだと思
っている。この原則に背く広告会社は、広く尊敬されることはない
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『広告の巨人オグルヴィ語録』
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4903212041
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■目次■
序文
1.若かりし日々
2.ノート、メモ、手紙
3.リスト
4.講演と論文
5.経営方針と企業文化
6.リーダーシップ――マネジメントで忘れられた要素
7.デイヴィッド・オグルヴィ75歳――フランスの自宅でのインタビュー
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