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本日の一冊は、高杉晋作の師であり、松下村塾の三代目主宰者として活躍した吉田松陰の言葉を、「一日一言」の体裁でまとめた一冊。
原文と現代語訳を併記するスタイルでまとめられており、原文が読めない人でも、その意味するところをよく理解することができます。
内容としては、指導者としての心得や、大事をなすための心構えが書かれており、読むと背筋がピンとなります。
限りある命を何に使うのか、その使命を果たすためにどんな心構えで臨めばいいのか、幕末の志士たちも学んだ教えが、時を越えてよみがえる、じつに刺激的な名言集です。
読書や学問に関する教えも散りばめられており、学問分野で大事を成し遂げようとする人にも、読み応えのある一冊だと思います。
ぜひ手元に置いておいて、一日一言だけでも読むことをおすすめします。
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▼ 本日の赤ペンチェック ▼
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昔から、志のある立派な人は、御恩を感じ、その御恩に報いようと
する時には、全力を尽くし、命がけで行うものである
学問に志す者が師を求める、ということでいえば、師を求める前に、
まず実心、心から師につきたいという真摯な心が定まり、また、実
事、つまり、このことを学びたいという具体的なことを確立させて、
それから初めて師のもとを訪ね、師とすることを求めるべきである
立派なリーダーという者は、まず腹を決めるものである。トップの
腹が決まれば、部下たるもの、どうしてそれに従わないことがあろうか
重要な仕事をする者は、才能を頼みとするようでは駄目である。知
識などを頼みとするようでも駄目である。必ず、何のためにそのよ
うな仕事をしているかを考えて、気持ちを奮い立たせ、仕事に励む
ことにより、達成することができるのである
思うに、学問は、自分の才能を見せびらかして、人を従わせるため
のものではない。人を教育して、一緒に、よき人になろうとするこ
とである
あらゆる能力が備わっていることを、一人の人に求めてはいけない
広く賢者と交際すること、そして、広く読書をすること
身体は個人的なものである。心は公共のものである。私を使って、
公に従う人を立派な人という。公を使って、個人的なことに従事さ
せる人を、賤しい心の、つまらない人という
立派な人は、ある人となんらかの事情で交際を絶たねばならなくな
ったとしても、その人の悪口はいわない
事に当たってはその一事に精神を集中統一し、他に散らさない
人はそれぞれ自分の位置、境遇というものがある。それを離れて、
他を望むということは、人としてあるべき生き方ではない
人生というものは極めて短いものであり、夢、幻のようなものであ
る。誹りを受けることも、褒められることも一瞬である。栄えるこ
とも衰えることも瞬時である。はかない人生である中で、一つだけ
でいい、永遠に朽ちない事柄を成し遂げられれば十分である
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『吉田松陰一日一言』
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■目次■
※特にないので省略します
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