2007年2月18日

『勝ち馬に乗る!』

【】
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4484071010

本日の一冊は、世界的に有名なマーケティング戦略家であり、ベストセラー『マーケティング22の法則』の著者である2人が、個人のキャリア戦略について論じた一冊。

※参考:『マーケティング22の法則』
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4884970233/

本書における著者らの主張は、以下の言葉に集約されます。

「最高の騎手が勝つとはかぎらない。最高の馬に乗った騎手が勝つのだ」

つまり、自分自身がどうあるか、ということよりも、勝ち馬を見つけること、そしてそこに乗ることが成功のカギを握っている、というわけです。

では一体どんな馬に乗ればいいのか。本書には、乗るべき会社、上司、商品、アイデアの条件が詳しく述べられており、参考になります。

実際には、馬も騎手を選ぶのですが、その点さえ目をつぶれば、なかなか面白い切り口のキャリア本だと思います。

まじめにやってさえいれば成功できる、と信じている人は、ぜひ読んでみてください。いい刺激になること請け合いです。

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▼ 本日の赤ペンチェック ▼
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人生でほんとうに成功する秘訣は、自分以外の何かを信じることだ
と考える。競馬でいえば、賭けるべき馬を見つけるのだ

民主的で平等な社会では、成功への王道が忘れられている。重要な
のは、何を知っているかではない。誰を知っているか、なのだ

目標を決めるとは、人生の神秘と興奮を奪うことでもある。パブロ
・ピカソは言っている。「自分の望みがわかっていると、おそらく
それしか目に入らない」

誰もが丘を目指せば、丘は混雑する。谷を目指した方がいい

クリエイティブな世界では、成功を導いてくれるのは自分以外の誰
かだということを、くれぐれも忘れてはならない。画家の成功は、
美術評論家にかかっている。映画のプロデューサーの成功は、映画
評論家にかかっているのだ

成功はあなたが見つける場所にある。理想とする場所や環境を求め
て時間を無駄にしてはいけない

人の才能を見抜くことは、つねに自分自身の成功のカギになる

会社の馬に乗るなら、早い時期に限る。会社の馬のなかでも最高の
馬は、最先端業界のトップ企業だ

『フォーチュン』はハーバード・ビジネス・スクールの一九四九年
の同窓生を調べて、こう結論づけている。「大成功している人には、
かならず有力者とのコネがある」

アイデアを披露しても、苛立ったり批判したりする人がいないとす
れば、それは画期的なアイデアではない

カネと名声が欲しいなら、いいアイデアを思いつくより、いいアイ
デアを見抜く方がはるかに簡単だ

◆「乗るべき上司」の資質
1.多少は怠け者である
2.多少は悪賢い
3.政治感覚が鋭い
4.戦闘意欲がある
5.前に出るスキルがある

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『勝ち馬に乗る!』
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4484071010
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■目次■

はじめに
第1章 ピール牧師は間違っている
第2章 「ねぇ、パパ、五〇〇〇万ドルちょうだい」
第3章 穴馬
第4章 対抗馬
第5章 本命
第6章 会社の馬
第7章 商品の馬
第8章 アイデアの馬
第9章 他人という馬
第10章 パートナーという馬
第11章 配偶者の馬
第12章 家族の馬
第13章 馬を替える
第14章 もう言い訳はやめよう
訳者あとがき
解説

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