2007年2月13日

『仕事は部下に任せよう』

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http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4756910653

本日の一冊は、人事制度の策定や経営コンサルティング、労働トラブルのエキスパートとして活躍中のカリスマ社会保険労務士、内海正人さんが、伸びる会社の組織作りやリーダーシップを論じた一冊。

数多くの現場および経営者を指導してきた経験から、伸びる会社の条件や、そこで行われているマネジメントの実際を紹介しており、じつに興味深い内容です。

特に興味を引いたのは、できる社長の褒め方や叱り方、部下との信頼関係のつくり方が、実際の会話例とともに紹介されている点。

共感を示す、傾聴する、などと口で言うのは簡単ですが、実際にできている経営者はほんのひと握り。

では、なぜ実行できないのか。本書は、その理由を根本から理解する、いいきっかけ作りとなるでしょう。

部下が進んで動く仕組みが欲しい、と嘆く経営者は、まず本書を読んで、自らを改めることから始めるべきだと思います。

土井もいち経営者として、深く反省させられました。

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▼ 本日の赤ペンチェック ▼
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「成功に秘訣というものがあれば、それは他人の立場を理解し
自分の立場からものごとを見ることができる能力である」
(ヘンリー・フォード)

部下や社員に仕事を任せるということは、自分以外の視点を持つ必
要性をわかっているということです。それも、本気で仕事を任せて、
その結果を真摯に受け止める覚悟があるということです

仕事でミスをすれば、多くは「本人の不注意」とされてしまいます。
でも、もしかしたら作業等で間違いやすい状況で、仕事をしている
のではないでしょうか?

◆できる社長の褒め方
社員を褒めるとき「結果」に対して褒めるだけではなく、社員の努
力や達成したプロセスにも意識を向けて、そのことについて賛辞を
述べている

変化の時代は現場の意見が正しい場合が多い

事件や事故には、必ず何らかの前触れなり、前兆なりがあるはず

部下を叱るとき、本題に入る前に一言。
「今、気になることがあるんだけどいいかな?」

◆部下との信頼関係を築く3つのポイント
1.部下に深くあたたかい関心を持って接すること
2.部下の人となりと人生を理解すること
3.上司自らも成長し、素晴らしい人生を送ること

ポジションが人を大きく育てる

仕事を細分化し、そのパーツ毎に「社長の代わり」をさせる

◆仕事を見直す9つのポイント ※一部紹介
1.廃止する仕事はないか?
5.仕事を定型業務か非定型業務かに分ける
7.部門や部署でダブっている箇所がないか?
8.突発的な業務がどのぐらいの頻度で発生するか?

上司も部下への「ホウレンソウ」が必要

評価基準を持たない者に評価はできない

社長の背中が社風をつくる

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『仕事は部下に任せよう』
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4756910653
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■目次■

第1部 仕事を部下に任せれば、社員と会社、さらに自分も成長する。
Chapter1 リーダーと部下と仕事の関係
Chapter2 コミュニケーションのポイント

第2部 社員に仕事を任せられる仕組みをつくる。
Chapter1 組織で仕事を動かそう
Chapter2 組織のポイント
Chapter3 部下をマネジメント

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