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本日の一冊は、米国公認会計士として数多くの企業や事業体のコンサルティングを手掛ける著者と、会計事務所のネットワークを営む著者が、共著でまとめた一冊。
マーケティング、プロダクション、アカウンティングという3つの視点から、「継続的な黒字会社をつくる9つの原則」をまとめたもので、経営者の仕事の要諦をわかりやすく示した好著です。
それぞれのノウハウについて詳しくは触れられていませんが、経営者として押さえておくべきポイント、心構えについてはもれなく書かれています。
著者も述べているように、「会社を興してすぐは、『製品力』や『マーケットへの新しさ』などがあって、そこそこのスタートダッシュができる。が、その後が続かない」。
つまり会社が続くかどうかは、変化への対応で決まるのであって、本書に書かれた心構えは、まさにその変化に対応するために経営者が何をなすべきか、ということなのです。
現在の商品やマーケティング手法が頭打ちになった、と感じている方は、ぜひ読んでみてください。
きっと何かヒントが見つかるはずです。
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▼ 本日の赤ペンチェック ▼
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成功している会社は、マーケティングとプロダクションの機能が非
常に優れている。しかし残念なことに、アカウンティング機能も優
れているという会社にはあまりお目にかかったことはない
P・F・ドラッカーは、「経営とは顧客の創造である」と言った
企業の成果と寿命は、次のような掛け算で表すことができる。
<製品の問題×マーケットの問題×組織・仕組みの問題×人の問題>
一度強力なライバル会社が現れたり、製品が古くなると、とたんに
ダメになってしまう会社がある。どこに原因があるのだろうか?
その原因は、社員の創造性にある。言い換えれば、会社内に、新し
い未来、新しい製品、新しいマーケット、をつくり出す社員の創造
力を育てる環境があるかどうか
あなたはなぜ会社を始めたのだろうか? なぜ人を雇ったのだろう
か? もちろん、ビジネスは大きいほど実入りがよい。しかし、人
を雇うということは、自分だけの将来ではなく、ほかの人の将来も
背負い込んだのだということを忘れてはならない
経営者がやるべきことは「現場の仕事をこなすこと」ではなく、
「会社の未来をつくり出すこと」である
◆継続的な黒字会社をつくるための基本原則
1.オープンであること
2.目標を共有すること
◆継続的な黒字会社をつくる9つの原則
1.販売を成立させるまでは何事も起こらない
2.双方にとって価値ある取引をしろ
3.ビジネスを幾何学的に成長させろ
4.コミュニケーションで相乗効果を生み出せ
5.生産プロセスをつねに改善しろ
6.今あるビジネスをより良くしろ
7.キャッシュフローがすべての基本だ
8.会社の会計数字を理解しろ
9.常に明日を計画しろ
素晴らしいリーダーとは、答えを教えるのではなく、「答えを導く
考え方を教える」人
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『イン・ザ・ブラック』
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■目次■
Part1 あなたのビジネスは必ず成功する
Part2 黒字会社の基本は『経営戦略モデルMPA』にある
Part3 『経営戦略モデルMPA』には3つの段階がある
Part4 『継続的な黒字会社をつくる9つの原則』
Part5 黒字会社をつくる「マーケティング戦略」
Part6 黒字会社をつくる「プロダクション戦略」
Part7 黒字会社をつくる「会計戦略」
Part8 黒字会社を継続するためにとても大切なこと
Part9 全員のパワーを活かすこと。そして続けること
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