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http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4761263946
本日の一冊は、慶応義塾大学の名物教授、島田晴雄さんが、地方発ビジネスの戦略と事例について紹介した、注目の一冊。
「大都会に住んでいる中高年者により豊かな生活を提供することが、地方の唯一の成長戦略」と言い切る著者が、具体的に地方発のビジネスをどう進めていくべきか、自ら関わった事例をもとに解説しています。
5年間で本州から1200人もの人を移住させることに成功し、地価上昇率で全国トップに輝いたた北海道伊達市や、自然体験ビジネスを軌道に乗せた長野県飯田市、若者の仕事を増やすことに成功した沖縄など、じつに興味深い事例が紹介されています。
これらの事例から浮かび上がってくる、交通サービスやコンシェルジュ、コミュニティレストラン、ヘルスツーリズムなどのアイデアは、地方でなくとも活用できるビジネスのヒントです。
普段、首都圏の問題ばかりにフォーカスしていると、社会全体に通じる大きなビジネスチャンスを見逃してしまいます。
そうならないためにも、ぜひ読んでおきたい一冊です。
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▼ 本日の赤ペンチェック ▼
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大都会に住んでいる中高年者により豊かな生活を提供することが、
地方の唯一の成長戦略
高齢者は、危険を犯して自分で自動車を運転するか、運転を代行し
てくれる人を探すか、どこにも行かずに引きこもるかを選ばなけれ
ばなりません(中略)交通サービスの希少性は、自動車にあるので
はなく、安価で信頼できる運転手にあるのです
コンシェルジュという考え方こそ、これからの社会に求められてい
るものであり、大きなビジネスチャンスとしてとらえることができるもの
◆コミュニティレストラン”こらぼ屋”のしくみ
お昼時に日替わり定食を出すレストランは珍しくありませんが、こ
こではメニューだけでなく、シェフも日替わりなのです
◆コミュニティビジネス成功のための4つのポイント
1.共感を持つ人々をグループ化する
2.リーダーとサポーターを決める
3.小さく産んで大きく育てる
4.成功談を広めて人を巻き込む
ヘルスツーリズムは健康づくりを目的とした旅行の総称で、世界各
国で古くから見られます。その代表的なものは、温泉旅行(湯治)、
タラソテラピー(海洋療法)です
コミュニティビジネスの事例から推測すると、多くの人たちが商業
に対して関心を持ち、ビジネスとして商業をとらえ、商業を通じた
自己実現の場として商店街を選ぶようになってくる可能性があります
商店街の活性化を目標とするのではなく、多くの人たちが活躍でき
る場を提供すれば、そこでの活躍の積み重ねが、結果として商店街
の活性化につながるようになります
地域はブランド化することで飛躍する
ブランド価値を高めた商品やサービスを創出するためには、商品や
サービスの実質的価値に加えて、感覚的価値や意味的価値を高め維
持するための努力、すなわちブランド構築のための戦略と行動が不
可欠です。また、構築したブランドはそれを維持向上させるために、
適切なマネジメントが必要なのです
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『成功する!「地方発ビジネス」の進め方』
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■目次■
序章 生活産業が地域を活性化する
第1章 新しい地域交通サービスが伸びている
第2章 コンシェルジュサービスが高齢社会で伸びている
第3章 コミュニティビジネスは全国各地で伸びている
第4章 地域資源を活用した健康産業が伸びている
第5章 商店街はビジネスの場としてまだまだ伸びる
第6章 地域ブランドによる町おこしが伸びている
第7章 住宅の性能評価と融資が地域を救う
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