2006年12月26日

『マーサの成功ルール』

【】
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4925112910

本日の一冊は、世界一有名なカリスマ主婦であり、起業家としても大成功を収めた、マーサ・スチュワートによるビジネス指南書です。

ビジネスの絶頂期にインサイダー取引で服役し、辛酸をなめた著者ですが、だからこそ、本書が書かれたといっても過言ではありません。

そういう意味では、事件に感謝しなくてはいけないかもしれませんね。

本書のなかで書かれているのは、起業家に対するメッセージと成功のための考え方。

決して捨ててはならないクオリティへのこだわり、それを社風とするチーム作り、そしてマーケティングの視点。

一読すると、精神的なことや心構えばかりを述べているように思われますが、実際に経営に携わる人が読めば、どれも実践的なアドバイスばかりです。

マーサの意味するところをじっくりと読み解けば、彼女の起業家としてのスケールの大きさにきっと驚くことと思います。

今よりも大きな成功を収めたい人に、ぜひ読んでいただきたい一冊です。

————————————————————
▼ 本日の赤ペンチェック ▼
————————————————————

起業家は「ただ仕事に行く人」でいることはできませんし、「ただ
仕事をする」以上のことをしなければなりません。すぐれた洞察力
が必要です。常に学び、好奇心を抱き、精力的で健康でなければ―
―少なくとも、病気を寄せつけない強い体質でなければなりません。
睡眠不足に耐えて長時間集中できる気力と体力が求められます。厳
しいようですが、成功している企業家に共通した特徴です

私にとって、仕事と私生活はお互い密接にかかわっていて、分かて
るものではありません。でも、だからこそ、同じ情熱をどちらにも
注げるのです。ひと言でいえば、仕事が人生であり、人生が仕事です

メンターからできるだけ多くのことを学びましょう。師の姿を見な
がら仕事をしていけばいいのです。その人の情熱があなたの情熱も
高めてくれます。師匠と弟子という概念は、昔からある賢明な考え方です

私はビジネスアイデアを独自性や特異性だけで判断しません。判断
基準は、あくまで顧客が本当に望むものなのかどうか、そして確実
に最高の選択肢であるかどうかです

情報を提供することが利益をもたらす――これはビジネスの順当な
考え方です。ところが、多くの経営者がこの考えを無視します。ど
れだけ見返りがあるかわからないものにエネルギーを使うのが怖い
からです

ビジネスを確立して拡大するためには、いかなる取引であろうと、
利用してもらったら、毎回必ず顧客の暮らしに与える影響を拡大し
なければなりません

いいパッケージとは、視線を集め、心をとらえ、中身に釣り合うものです

視聴者が思い切って人生を変えた人の話を聞くのが大好きなことを、
マスメディアは知っている

商品やサービスに影響を与えるあらゆる要素をできるだけたくさん
学ぶことを、ビジネスの目標にすべきなのです。同時に、何に対し
ても等しい熱意でクオリティーを大事にし、生み出す社風を作らな
ければいけません

————————————————
『マーサの成功ルール』

http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4925112910
————————————————

■目次■

はじめに
1.情熱がなければ成功しません
2.どんなビジネスアイデアがあるか、常に自問して
3.望遠鏡と広角レンズと顕微鏡を使い分けましょう
4.伝えることは学ぶこと
5.成長するための準備をしておきましょう
6.クオリティーこそすべて!
7.ドリームチームを結成しましょう
8.パイが焦げたら切り分けて
9.チャンスではなくリスクに賭けましょう!
10.ビジネスは美しく

この書評に関連度が高い書評

同じカテゴリーで売れている書籍(Amazon.co.jp)

NEWS

RSS

お知らせはまだありません。

過去のアーカイブ

カレンダー