http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4763197002
本日の一冊は、カナダ在住で、マーケティングとコミュニケーショ
ンに関するコンサルティングを行う著者が、具体的なマーケティン
グテクニックと心構えを17の原則にまとめた注目の一冊です。
装丁・タイトルからはとても想像がつきませんが、本書はかなり実
践的なマーケティングの実用書です。
主人公がビジネスで壁に突き当たる度に、、マーケティングの達人
であるマーケティング・マイク氏に相談する、という設定で、マー
ケティングの要諦を具体的ケースに当てはめて学ぶことができます。
たとえば、本書の冒頭のお話は、主人公がウェイターの「ロブスタ
ー売り上げコンクール」でトップをとった話。
当初、まったく成果の出なかった主人公が、ステーキ、ロブスター、
ライスで18.5ドルのセットを売れ、というアドバイスで大成功した
わけですが、それは、招かれたゲストの心理を巧みに突いたから。
招かれた立場でロブスターは頼めない、というゲストにとっては、
ロブスターがセットになったスペシャルセットはまさに待ち望んだ
一品だったわけです。
ほかにも本書では、「誰も広告主の第一号にはなりたくない」、
「行列ができれば、人は入りたいと思い、自分も列に加わる」など、
顧客の本当の心理を巧みに説き明かしてくれます。
また、行列を仕掛ける方法や「三つの箱作戦」など、すぐにも使え
そうなテクニックも満載。
マーケターにとっては、今すぐ読んで実践したい一冊です。
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■ 本日の赤ペンチェック
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問題は、君や他のウェイターたちはロブスターを売るためにがむし
ゃらになりすぎている、ということだ。そうではなく、君たちはロ
ブスターをマーケティングすべきなんだ
◆ロブスターが売れた理由
1.一つ、みんなスペシャルが好きなのさ
2.全部のメニューを読む代わりに、スペシャルを選ぶことで、す
ばやく簡単に買うものを選べるんだ
3.ロブスターをスペシャルの一部に加えることで、ゲスト全員が、
実は食べたいと感じているもの――ロブスター―ーーを意地汚
く思われることなく、食べられるようにしてあげているんだ
◆創刊号の広告が入らない理由
誰も広告主の第一号にはなりたくないのさ
君は広告なんかにお金を浪費する前に、まず二つのことに予算を投
資すべきだと言うんだ。無料招待、それから行列作りだ
行列ができれば、人は入りたいと思い、自分も列に加わる
もし本当に売りたいものがあるのなら、それを中間に位置づけるこ
とだ。それより小さいサイズ、そしてずっと大きいサイズを作るん
だよ。そうすると、多くの人が真ん中を選んで買うだろう
本物の価値とは、製品やサービス自体ではない。お客さんが心で感
じる価値なんだ
ファーストフードのチェーンを経営するだけの十分な資金がないな
ら、グルメ料理を売ることを考えてみよう
お客さんに小額でもいいから、物を買わせて、もっと大きな額を使
ってもいいという気持ちにさせるのが肝心
ビジネスの関係をこちらからリードしたいなら、一番最初の時点で
立場をはっきりさせること
もし人を山の頂上に連れていきたいなら、まず相手が半分まで登っ
てきたことを認めてあげよう
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『最初のデートでプロポーズ!?』
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4763197002
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■目次■
1.すすめすぎてはいけない
2.不安を与えてはいけない
3.宣伝してはいけない
4.一つではいけない
5.お客さんの言いなりになってはいけない
6.売り込んではいけない
7.自社製品のことばかり考えてはいけない
8.パンフレットを作ってはいけない
9.つまらぬアイデアに陥ってはいけない
10.値下げしてはいけない
11.ファーストフード店ではいけない
12.ただではいけない
13.すぐ効く薬を出してはいけない
14.取り調べを受けてはいけない
15.相手の功績を無視してはいけない
16.最初のデートでプロポーズしてはいけない
17.くじけてはいけない
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