2006年8月9日

『世界一の職人が教える仕事がおもしろくなる発想法』

http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4413036042

本日の一冊は、たった6人の町工場で、痛くない注射針や携帯電話
のリチウムイオン電池ケースなど、世界一の発明を連発。

その個性的なキャラクターでも注目を浴びる、岡野工業の代表、岡
野雅行さんによる注目のビジネス書です。

今回は完全に若者向けの仕事術、自己啓発といった内容で、最近珍
しい、ビジネスの処世術について多く語られています。

モノづくり職人、中小企業社長、そして幼い頃からお金持ちの太鼓
持ちをして育ったという経験から、どうすれば人生で成功できるの
か、その要諦を語っています。

本書を読む限り、著者が特に重要視するのは、情報投資や対人関係。

情報がビジネスの成否を決める、人付き合いが情報を運んでくる、
という本質にズバリ切り込み、今のビジネスに欠如している考え方
を浮き彫りにしています。

どうすれば、情報投資や対人関係で望む結果を手に入れられるか、
などという具体的な内容にも触れており、若い人の啓発書としては
なかなか読みどころあり。

仕事にやりがいと楽しさ、両方を求める方は、ぜひ読んでみてくださ
い。

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■ 本日の赤ペンチェック
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いくつになったって守りに入るのはごめんだ。誰もやらない本物で
勝負したい。だから、気分転換で食べるパンひとつ、饅頭ひとつだ
って、「へえ、そうやってつくるんだ」と好奇心をそそる、驚くよ
うな工夫のある本物を食いたい

「技術の競争」ならおもしろいし、やりながらいろんな発想が出て
くるけど、「価格の競争」はしたくない

いつも”最高のもの””一流のもの”を見ようという姿勢を持って
いると、発想のヒントが得られる

情報もお金もきちんと使って、自分の周りの人間の目や耳を全部生
かしていく。結果として自分にいい形で返ってくる。これが情報や
お金を使う決め手なんだ

なんでも、先に行けばいいというものじゃない。一旦バックしても
っと古いものを持ち出して、今の時代に合わせて出していく。それ
で、また儲かる。そこに本気でこだわるやつには、また道が開けてくる

人間、「仕事というのは安くやっちゃだめ」なんだ。そのかわり、
「人にできないこと」をやらないといけない。人のできないものを
やると、必ず自分で値段がつけられる

人にかわいがられる要素を持っているかいないか。これはあんまり
言われないけど、仕事の勝敗を決める重要な要素なんだ

仕事と洒落っ気や遊びは、くっついているから楽しいんだよ。そう
いう発想で楽しそうに仕事をしていれば、人や情報も寄ってくるか
ら、結果が出せるようになるってわけだ

仕事だって、誰がキーとなる情報を持っているのかを見極めるのが
大事だ。そして自分が、普段からどんな情報網をつくっているのか、
どのぐらいそこにお金を使っているかが決め手になる

仕事で成功したいなら、信用される人間にならなくてはいけない

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『世界一の職人が教える仕事がおもしろくなる発想法』
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4413036042
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■目次■

1章 「小さな成功」でアイデアがどんどん広がる
2章 自分にしかできない“発想のタネ”を育てる
3章 “おもしろい人”になれば、仕事はうまくいく
4章 「人・お金・情報」が集まるすごいしかけ
5章 “夢をかなえる”ための失敗をする
6章 「遊びのついで」に三年先の仕事をしよう

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