http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/408720345X
本日の一冊は、自らを「ハイパーメディア・クリエイター」と名乗
り、映像作家、DJとして活躍中の高城剛さんが、今後10年間のデ
ジタル社会の行方を予言した一冊。
かつてベストセラーとなった『デジタル日本人』の続編、そして最
近の話題書『ウェブ進化論』のコンテンツ版、クリエイティブ版と
いった位置づけの本です。
※参考:『ウェブ進化論』
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4480062858
で、肝心の内容はどうかというと、これはヤバい。
「IT革命など、はじめからない」「インターネットはマス・コン
テンツを必要としていない」「1億総ハイパーメディア・クリエイ
ターの時代」など、大胆な発言を次々に繰り出し、メディアやコン
テンツの未来を浮き彫りにしています。
さすがに年間CD&DVD購入枚数3000枚、収入のほとんどを
テクノロジーとコンテンツに費やしているという著者だけあって、
ユーザーの視点も盛り込んだ、じつに説得力のある論考です。
IT革命も、デジタル化も、コンテンツビジネスももう古い。
次に起こる本質的な変化とは何なのか、そこでわれわれはどうやっ
て生きていけばいいのか。
そのヒントを得るためにも、ぜひ読んでおきたい一冊です。
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■ 本日の赤ペンチェック
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IT革命など、はじめからない。大体、国家が言う「革命」をだれ
が信じるものだろうか。あるのはコミュニケーションやライフスタ
イル革命である
見方を変えれば、僕らは人間の秘密が解明されようとする時代に立
ち会っている。デジタルの最後の仕事とは人間を数値化するものだ
今後もっとも重要なのが情報ダイエット(中略)思い切って何かを
やめてみるのはどうだろう
いままで重要だったのは、情報収集能力だったかもしれないが、こ
れからは情報選択力がもっとも重要になることだろう
今後はお金をかけないで、しかし人に見せることを意識したコンテ
ンツ=個人志向から、ヒットが生まれることだろう
インターネットの映像革命は個人映像コンテンツしかない
伝統的コンテンツではなく、ポップ・カルチャーを海外に輸出すること
コピーは、さらなるクリエイティビティを生む。そのすべてを否定
したら、国家のクリエイティブ・パワーは飛躍しないのではないだ
ろうか?
人々がコンテンツを見聞きすることが減って、逆に発信側にまわっ
てしまったら、コンテンツ・ビジネスが成立しないのではないか?
と思う人もいることだろう。実際そうである。すなわち、直接的に
コンテンツで稼ぐ時代は終わったということだ
時代は、一芸に秀でた者から、百芸に秀でた者へ、である
いまの時代を分析できる人は、かなりいると思う。しかし、次の時
代を切り開ける人は、あまりいない。クリエイターとはそういう仕事な
のだ
クリエイティブに関して、僕が言えることは、まず何かやる。そし
て、ずっとやる。これにつきる。きっと、楽しいことも大変なこと
も山のようにあるけれど、きっと、知らない人からひどいことを言
われたり、書かれたりするかもしれないけれど、それでも、次の何
かを作りたいと思ったら、あなたはクリエイターだ
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『ヤバいぜっ!デジタル日本』
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/408720345X
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■目次■
第1章 ITとデジタルの終焉―インターネットの現在、過去、未来
第2章 ブランド「日本」―国家ブランディングとしてのコンテンツ戦略
第3章 ハイブリッド日本人の提案―スタイル・クリエイティブの時代
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