2006年8月21日

『ジム・クレイマーの株式投資大作戦』

http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4532352150

本日の一冊は、全米で人気沸騰中の「カリスマ投資指南役」、ジム
・クレイマーによる痛快な株式指南書。

著者は、貧しい地方紙の記者から身を起こし、株式投資で財を成し
たというカリスマ・トレーダーで、長い間S&P500平均を上回
る実績を維持。ITバブル崩壊の直前に、「株式からの全面撤退」
指令を出したことでも知られる伝説の人物です。

本書は、そんな著者が、株式投資のウソとホントを歯に衣着せずに
語った、じつに読み応えのある一冊です。

内容は、単なる投資格言でなく、かといってお決まりのバリュー投
資や小手先のテクニカル分析でもない。

著者が本書で説いているのは、マーケットで生き残るために必要な
「変化」に対処する心構えとテクニックです。

変化をとらえるためにどうすればいいか、具体的な基準を示し、例
を挙げながら説明しているため、自ら判断する能力を身につけられ
ること請け合いです。

ポートフォリオに投機銘柄を組み込め、と言ってみたり、M&A狙
いの視点を示してみたり、プロの投資家をコケにしてみたり…。

類書では見られない個性的な主張が魅力の、貴重な一冊です。

著者自身、「証券会社や投資信託といった高くつく助っ人は必要な
い」と言い切っているように、本書はまさに「考える投資家」のた
めのバイブル。

久々に株式投資本で興奮できる一冊に出合いました。

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■ 本日の赤ペンチェック
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投資資産のいくらかは、純粋な投機に振り向けるべきなのだ。そう
することによって本当の意味での分散投資が可能になる

どんな銘柄に投資する場合も、まず事前にホームワークをやり終え
なければならない。それだけは強調しておきたい

なぜほとんどの人が株式投資で金持ちになれないのか。それは成功
するのに必要な時間、じっと我慢してゲームに参加し続けられないから

株式投資は科学だけでは割り切れない。それは、「貪欲」と「恐怖」
という人間が持つ二つの本能的な心理的要素によってゆがめられた、
株券の需要と供給が絡み合って形成される価格決定プロセスの集合体な
のだ

あらゆる株式の正体は紙切れだということを、忘れてはいけない

◆一流の競馬コラムニスト、アンディ・ベイヤーの教え ※一部紹介
・勝ちたければ、強いプレーヤーがあまり多くないトラックに行くべき

・完全な確信がある時にだけ賭けるべきだ

人々は株価について話をする時、いつもどうでもいいことばかり気
にする。安値でその銘柄を買ったかもしれないし、タイミングを逸
したかもしれない。しかし、そのことで現時点での判断が影響を受
けてはいけないのだ

人目につかない地方レースの掛け率はしばしば不完全だから大穴が狙え

分散投資という教えは、株式投資という危険極まりないゲームの中
で、唯一の「ただ飯」

財務内容が劣悪な銘柄は絶対に排除すべし

経済が混迷の最中にある時は、P&Gやキンバリーやコルゲートな
ど、景気の良し悪しに関係なく業績が安定している。面白みのない
生活必需品メーカーに乗り換えるのだ

無名企業のセグメントでは、情報さえ手に入れば有利な戦いをする
ことができるのだ。ただし注意しなければならないのは、このセグ
メントでは群集心理をはじめ、別な要因が支配していることだ

事業は傷んでいないのに株価が傷んでいる銘柄を探せ

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『ジム・クレイマーの株式投資大作戦』
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4532352150
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■目次■

株式投資はアートだ!
ともかくゲームに参加し続けることだ
さあ始めよう
株式投資は売買するゲーム
誰も教えてくれなかった株の基本
投資とは予想がすべてなのだ
銘柄選択のための「黄金のルール」
自分のポートフォリオを作って運用する
株価の大底をこうして見極める
天井でこうして売り抜ける
投機を使いこなす戦術

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