http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/490324122X
本日の一冊は、ハーバード・ビジネススクールの教授が、マネジメ
ントの理論と体系、そして実践までを語った一冊です。
マネジメントの歴史や理論についてまとめた本はたくさんあります。
また、マネジャーの心構えについてまとめた本も山ほどあります。
しかし、本書のように、理論と心構え、そして実践のための手順ま
でを含んだ本は、そんなに多くはないと思います。
本書が優れているのは、ズバリ効果的なマネジメントを実践するた
めの計画・予算の策定、結果を評価するためのポイント、人材のモ
チベーションまでを含んでいる点です。
とかくマネジメントの本というと、理論だけ学んで終わりか、読み
終わって「いいマネジャーになろう」と決意して終わるだけの本が
多いのですが、本書は、効果的なマネジメントを実践するための手
順とポイント、マネジャーに求められる役割を丁寧にまとめた点が
違います。
大企業のマネジメントで使えるのはもちろんですが、これから規模
を拡大しようとする中小企業の経営者が読んでも役に立ちます。
安易に人事コンサルに頼る前に本書を読んで、事業計画はどうある
べきか、チームの評価はどうあるべきか、自らの頭で考えたいもので
す。
見た目の割に文章も読みやすく、とてもよくできたマネジメント本で
す。
MBAの教授が書いていますが、中小企業の経営者にこそ、読んで
欲しいおすすめの一冊です。
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■ 本日の赤ペンチェック
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マネジャーは成功するためには、自制心を発揮しなければならない
あらゆるマネジャーが行わなければならないことがある。それは自
ら仕事を行うことを諦めることだ
GEM:「goal(目標)」「Empowerment(エンパワーメント)」
「Measurement(測定・評価)」
◆予算を役立たせるための6つの要点 ※一部紹介
1.まず数字ありきではなく、目標を第一に置く。部門が達成したいの
は何か
2.部門の目標と会社の目標とをリンクさせる
5.部下に自分の業績と報酬が連動していることを理解させる
戦略を貫くためには、企業エグゼクティブには相当な自制心が必要
だ。一見儲かりそうだが、実は戦略から外れるような選択肢に常に
誘惑されやすいからだ
変化にリスクと強制が伴うと人は抵抗する
組織内の抵抗の原因は、何がなされるかではなく、どのようになさ
れるかであることが多い
優れた人材活用の基本は、以下のような人間関係を築くことである。
・ニーズとスタイルに合致している
・信頼し合い、オープンである
・意見を正直に表明することは禁じないが、あからさまな対立は最
小限に抑える
・部下が最大限の能力を発揮するのを促進する
・「進捗状況や問題点はいつでもボスに知らせておこう」という姿勢が
ある
部下たちが、「このマネジャーから最も多くのことを学ばせてもら
った」というマネジャーたちには共通点がみられる。彼らは各々の
部下の短期的な業績と共に長期的なキャリア育成に関心を示し、努
力を支持し、部下が望む限り、あるいは実行できる限り、その行動
に自律性を与え、高くても達成可能なゴールを一人ひとりに設定し、
その結果に直接のアカウンタビリティ(説明責任)をもたせている
エンパワーされたチームでは、社員は一緒に働き、お互いをサポー
トしなければならない。個人の業績だけでなく、グループ全体の業
績に対してもアカウンタビリティを負わなければならない
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『ハーバード流マネジメント入門』
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/490324122X
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■目次■
第1部 マネジメントの出発点
第2部 カギとなるマネジメント業務
第3部 マネジャーの主な行動
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