2006年6月28日

『株の勝ち方はすべて外国人投資家が教えてくれる』

http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4534040636

本日の一冊は、金融機関、税務関係の仕事を経て、現在はファイナ
ンシャルプランナーとして活躍する著者が、影響力の大きい外国人
投資家の売買手法を明らかにした一冊。

マーケットトレンドを読むための考え方と、上昇トレンド、下降ト
レンドにおける売買の基本、そして外国人投資家の行動パターンに
ついて、著者なりの意見を示しています。

仕手株を推奨していることや、テクニカル分析に頼った投資方法は、
必ずしも安全とはいえませんが、外国人投資家の売買手法や、投資
の心構えについて書かれた部分は参考になります。

個人的には、やはり株式投資はバリューに基づく投資が一番だと思
っていますが、マーケットトレンドや、各プレイヤーの動向を知る
ことも大切です。

トレンドをどう読むか、敵の動きをどう知るかのヒントとして、読
んでみても悪くないと思います。

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■ 本日の赤ペンチェック
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人間は慣れる生き物です。どのトレンドのときに株式投資を始めた
かによって、私たちの考えは固定されてしまいます

◆著者の運用スタイル
1.大きな上昇相場(上昇トレンド)では「優良株」を中心に運用
2.ボックス圏の相場(ボックストレンド)では「仕手株」を中心に運

3.大きな下降相場(下降トレンド)では「材料株」を中心に運用

2000年以降の日本株相場は外国人が買えば上がり、外国人が売れば
下がる状況

◆上昇トレンドの継続性を確認する方法
1.下値支持線を割り込まない
2.以前の天井が底として機能している
3.25日線、13週線を割り込まない

行動心理学の観点からいうと、人間には「利益を早く確実なものに
したい一方、損失は先送りしたい」という傾向がある

「頭と尻尾はくれてやれ」という格言があります。株式投資では安
値で買って高値で売るのが理想ですが、それは不可能なことです。
この格言は、そんな不可能なことにエネルギーを注ぐより、八分目
の利益で満足することが株式投資で成功する秘訣であることを説いてい
ます

キャッシュを持つことが重要なのは、株式投資では心理的に余裕を
持っている人間が圧倒的に有利だから

仕手株は一回暴落したらもう終わりというパターンが多いので、同
じ仕手株を二度と売買してはいけません

外国人は悪材料が出尽くしたところで買ってくる

株式売却益と為替差益の二重の利益を得ることは運用成績が飛躍的
に伸びることを意味するので、彼らは為替相場をいつも注意深く見てい
ます

外国人投資家には「保有比率が高くなったら売り、保有比率が低く
なったら買う」パターンがある

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『株の勝ち方はすべて外国人投資家が教えてくれる』
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4534040636
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■目次■

序章 上げ相場でも下げ相場でも儲け続ける私の運用スタイル
1章 大きな上昇相場では「優良株」を中心に運用する
2章 ボックス圏相場では「仕手株」を中心に運用する
3章 大きな下降相場では「材料株」を中心に運用する
4章 外国人の動向を追えばトレンドがわかる
5章 外国人の銘柄選びと売買タイミング
6章 新興市場株の銘柄選びと売買タイミング

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