2006年5月24日

『高くても売れる!7つの法則』

http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4478502668

本日の一冊は、前回ご紹介した『小さな会社の富裕層マーケティン
グ』同様、ニューリッチ層を狙うためのマーケティング手法につい
て述べた一冊です。

※参考:『小さな会社の富裕層マーケティング』
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/449557101X

著者は、三菱UFJリサーチ&コンサルティングのシニアコンサル
タント、高橋千枝子さん。

専門はヘルスケア分野のマーケティングだそうですが、本書では、
新しく台頭してきた、いわゆる「ニューリッチ」に受け入れられて
いる、あるいはこれから有望とみられるあらゆる商品・サービスを
取り上げています。

なかでも注目したいのは、ライフスタイルや価値観、消費シーンの
変化にともなう、新たな需要。

「『使えるおカネ』はあるが、現状では『使える商品・サービス、
シチュエーション』はまだまだ少ない」と著者が指摘するように、
ラグジュアリーマーケットにはまだまだチャンスが無限にあります。

内容は、いかにもシンクタンク的なアプローチですが、格差社会の
「贅沢消費」トレンドをとらえたい方には、ぜひ読んでいただきた
い一冊です。

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■ 本日の赤ペンチェック
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ニューリッチ・サラリーマンとして忘れてはならないのが、独身者
と共働き家庭

独身女性の華やかな消費ばかりが注目されてきたが、独身であれば
明らかに女性よりも男性の方が可処分所得が高い

「ラグジュアリーの世界」に消費者として足を踏み入れる条件はた
だ一つ。ラグジュアリー商品・サービスに「価値」を感じて、それ
に対して迷わず高いおカネを払えるかどうか。そのような価値観を
持っているかどうか。たったそれだけである

ニューリッチほど探し出す手間や労力がかかる。彼らをこちらから
探し出すより、彼らがアクセスしてくるリレーションポイントを作
ってそれをパブリシティを使って宣伝・認知させるほうが効率的な
場合もある

これまで家事代行サービスも掃除に特化したサービスが中心だった
が、このニューリッチ層にとっては、「掃除に限らず、家事で困っ
ていることを何でもやってほしい」ニーズが非常に高い

男性の場合、20万円のビジネススーツを買ったり、出張用バッグを
オーダーメイドで作ったり、何万円もするモンブランの万年筆を愛
用したりと、どちらかというとビジネスシーンを重視した消費を楽
しむ傾向がある

子供を良い教育環境に置くことで、子供の能力を伸ばし、将来への
選択肢を無限に広げるためには、惜しげもなくおカネをつぎ込む

世界中の歴史を振り返れば、権力者たちは老いを恐れ、権力を最大
限に利用して、様々な不老長寿の療法や薬を探し求めた。その飽く
なき若さへの欲求は、各界で成功を収めた現代のリッチたちにも遠
からず当てはまるのではないだろうか

◆高くても売れる!成功への7法則
1.クラシフィケーション(順位付け、格付け)
2.コミュニティ
3.ステップ・バイ・ステップ
4.アウトソーシング
5.プライオリティ
6.テーラーメイド
7.リセット(これまでの日々との「リセット」)

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『高くても売れる!7つの法則』
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4478502668
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■目次■

1章 いま急増しているニューリッチ
2章 ラグジュアリー・マーケティングの最新事例
3章 高くても売れる!成功への7法則
4章 ラグジュアリー・マーケティングの明日

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