2006年5月10日

『モリー先生との火曜日』

http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4140810076

土井の著書『成功読書術』や、このビジネス・ブック・マラソンで
は、ビジネスに限らず、人生の意味を考えさせるような本も度々ご
紹介しています。

※参考:『成功読書術』
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4777101193

人生の意味を考える書、というとついつい小説や自己啓発書に行っ
てしまいがちですが、本日ご紹介する本は、逆に、死を見つめるこ
とで生の意味をとらえようとした、不朽の名作。

不治の病に冒されたモリー先生が、死の直前に語ったメッセージが、
迷える現代人に生きる指針を与えてくれる、感動のノンフィクションで
す。

死を意識することの大切さ、感情の奴隷にならないための心構え、
年をとるごとに幸せになれる考え方…。

安っぽい自己啓発書では決して得られない、深い思索と、人生に対
峙する心構えが、本書の最大の読みどころでしょう。

人生のたそがれどきになって後悔しないためにも、ぜひ読んでおき
たい一冊です。

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■ 本日の赤ペンチェック
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死を人生最後のプロジェクト、生活の中心に据えよう。誰だってい
ずれ死ぬんだから

死を迎えるとはどういうことか、世間の人たちはそれを理解しない
でむやみに恐れている

文化がろくな役に立たないんなら、そんなものいらないと言えるだ
けの強さを持たないといけない。自分の文化を創ること。多くの人
はそれができない。私よりよっぽど不幸だよ――こんな状態の私より

人生に意味を与える道は、人を愛すること、自分の周囲の社会のた
めに尽くすこと、自分に目的と意味を与えてくれるものを創りだすこと

人生でいちばん大事なことは、愛をどうやって外に出すか、どうや
って中に受け入れるか、その方法を学ぶことだよ

「君も、その方向に進めてくれる人が誰か必要だろう。ひとりでに
そうはならない」ぼくには先生の言いたいことがよくわかった。人
間誰しも人生の教師が必要なんだ

誰でもいずれ死ぬことはわかっているのに、誰もそれを信じない。
信じているなら、ちがうやり方をするはずだ

年をとるまいといつも闘ってばかりいると、いつまでもしわわせに
はなれないよ。しょせん年はとらざるを得ないんだから

今日の若者たちは、自己中心的でほんとうの愛情関係に入るのをい
やがるか、あわてて結婚したあげく半年で離婚するか、どちらかだ。
パートナーに何を求めるかわかっていない。そもそも自分自身が何
者かわかっていない――だから結婚する相手が何者かもわかるわけがな

死で人生は終わる、つながりは終わらない

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『モリー先生との火曜日』
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4140810076
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■目次■

カリキュラム
講義概要
学生
視聴覚教室
オリエンテーション
教室
出欠確認
最初の火曜日<世界を語る>
第二の火曜日<自分をあわれむこと>
第三の火曜日<後悔について>
第四の火曜日<死について>
第五の火曜日<家族について>
第六の火曜日<感情について>
教授<第二部>
第七の火曜日<老いの恐怖>
第八の火曜日<かねについて>
第九の火曜日<愛はつづく>
第十の火曜日<結婚>
第十一の火曜日<今日の文化>
視聴覚教室<第三部>
第十二の火曜日<許しについて>
第十三の火曜日<申し分のない一日>
第十四の火曜日<さよなら>
卒業
むすび
訳者あとがき

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