http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4344990293
本日の一冊は、起業家向けの人気雑誌「アントレ」で連載していた起業家たちのインタビューを、一冊にまとめたものです。
登場するのは、松井証券の松井道夫さん、グローバルダイニングの長谷川耕造さん、海洋堂の宮脇修さん、CCCの増田宗昭さん、ナルミヤ・インターナショナルの成宮雄三さん、VSNの関口房朗さん、生活創庫の堀之内九一郎さんなど、計25人。
おもしろいのは、インタビューでそれぞれの起業家の生い立ちや幼少期を徹底的に聞いている点で、何が彼らの価値観や信念を作ったのか、手に取るようにわかることです。
今後、起業を考えている人は、昨日ご紹介した『サラリーマン長者』と併せて読んで、自分に適性があるかどうか、考えてみるといいかもしれません。
※参考:『サラリーマン長者』
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■ 本日の赤ペンチェック
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子どもの頃は精米や、空き瓶の回収などを手伝わされたという。イヤだったが、そのお駄賃が唯一の”収入源”。それが知らず知らずのうちに商売のいい修業になった(グローバルダイニング・長谷川耕造)
親父には、やたらブン殴られたね。ただし、いたずらをして怒られたことは1回もない(テンポスバスターズ・森下篤史)
結局が自宅も会社も取り上げられて、僕も小学校2年の時に群馬に移りました。生活は貧しかったですね。父親は20代で会社を起こして、経営トップをやってきた人間なので、雇われるという生き方ができない(中略)とにかく下の妹が高校を出るまでは自分が頑張る、妹2人を守らなければいけないという、親代わりみたいな気持ちでした。トラックの助手、ラーメン屋、物置とかをつくる助手とか、いろんな仕事をやりました(エムビーエス・山本貴士)
ある日(好きな女の子と)一緒に、その男の子が出る試合を観ていたら、彼女の表情が全然違うんです。目が輝いている。僕といつも一緒にいるのは同情なのかと気づいた時、ものすごく傷つきました。でもそれで、今までの自分との線がいっぺんに切れた。彼はものすごい努力家で、練習に練習を重ねて野球がうまいわけで、男ながらに僕も評価してた。じゃぁ、何の努力もしないでいる自分はなんやと。ただのぐうたらやないかと。これで変わりました。本気でリハビリしようと計画を立てたんです(三起商行(ミキハウス)木村皓一)
何より子どもの頃に学んだのは、生きるっていうことはどういうことか、です。まずは原爆。小学校3年の時でした。市内にあった会社は吹き飛び、従業員もすべて失った。たまたま出張していた親父と、郊外の自宅にいた私たち家族は全員無事でしたが。自分はこうして生きている……それは、痛烈な思いですよ。全部失ったのですから、普通は悲痛な話になるんでしょうけど、親父は恐ろしく楽観的な人間で(笑)。畑で芋でもつくればいいって、農作業を始めた。その中で、貧乏をというか、自給自足の生活を楽しんでたんですから。強いですよ(ナルミヤ・インターナショナル・成宮雄三)
若い頃にこういう境遇(父が倒れ、没落)になると、おおむね社会転覆派になるんだけど、僕は「この野郎、何としても”浅野家再興”をやってやるぞ」と思っていました。人間って、一度金持ちを経験してから貧乏になると、「やっぱりお金持ちっていいなあ」とわかるんですよ。たいていの人は金持ちを経験してないから、貧乏でも何とかなると思ってしまうけど(フォーシーズ・淺野秀則)
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『ビジネス男塾』
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■目次■
第一章 雇われずに生きろ!
第二章 我が道を突き進め!
第三章 常識を覆せ!
第四章 父を超えろ!
第五章 危機・挫折を力にせよ!
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