http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4569646670
本日の一冊は、タイトル通り、元銀行支店長が、起業のための資金調達法と、その心得について書いた一冊です。
内容は、必要となる資金の簡単な計算法から、金融機関の選び方、優秀な担当者を見抜く方法、融資の際の交渉術まで、ありとあらゆるトピックに言及しています。
貸し手となる銀行の内部事情、とりわけ金融庁の指導に基づく「金融検査マニュアル」は、具体的かつ客観的に、「好ましい融資先」のポイントを伝えてくれています。
銀行の立場を理解し、確実に融資を引き出すための心得として、ぜひ読んでおきたい一冊です。
守秘義務の関係からか、エピソードについては他の文献からの引用が多く、ちょっと物足りない感もありますが、資金調達のポイントを押さえておくには良いのではないでしょうか。
これから起業する人や、資金調達について学びたい人に、おすすめの一冊です。
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■ 本日の赤ペンチェック
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金融機関との取引は、あなたのビジネスのための”手段”であり、そうであるからには、できる限り友好的な関係を維持して、よきビジネスパートナーとしておくのが得策
真に企業家として事業に注力し、それを大きく発展させていきたいと考えるのであれば、借入は決して避けることのできない道
税理士任せで、彼らに聞かないと自社の数字のことがほとんどわからないというのでは本末転倒であり、金融機関としては経営者としての資質を疑わざるを得なくなってしまいます
地元の金融機関には、地域のあらゆる情報が集まっている
資金の性格とその調達方法は、基本的に一致させるべきです。例えば前記のように創業にあたってオフィスを賃借した場合、この資金を例えば1年以内の調達で充当することには無理があります。やはりこの資金は、理想的には自己資金か、悪くとも長期の借入で賄われるべき
◆創業期の資金調達
まずは国民生活金融公庫や都道府県融資制度の借入を、まず検討すべき
「資本金」は自分で用意したお金でなければなりません。自分自身でこれまでに貯めたお金や知人から出資を受けたお金であることが必要で、少なくとも金融機関から借入をしたお金であってはならない
銀行が貸出をするかどうかの判断を実際に行なうのは、担当者と支店長
銀行の担当者に「なるほど、このビジネスはうまくいきそうだ」と思わせるものがなければなりません。それを裏打ちする有力な材料のひとつが、その分野におけるビジネスの経験
”ビジネス”を始めるのだとすれば、例えば資金の回収手段、すなわちどのようにして投下資本を取り戻すかについては、「現実的」に固めておかなければなりません
◆できる担当者、使える担当者の見分け方
1.約束をきちんと守る人間
2.情報をたくさん持っているか
取引金融機関を変更する場合には、変更後の金融機関との話をしっかり決めておいてから、既存取引行からの撤退に着手する
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『元銀行支店長が教える起業のための正しいお金の借り方』
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4569646670
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■目次■
第1章 なぜ、お金を借りる必要があるのか
第2章 お金をどこから借りるか
第3章 金融機関との取引開始戦略
第4章 銀行取引・プロのノウハウ
終章 「撤退戦略」はここが鍵だ
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