http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4822244946
本日の一冊は、ブログのソフトウェアとして世界的に知られている「Movable Type」の提供者、シックス・アパートの日本代表が、ブログをビジネスに活用するノウハウをまとめたものです。
冒頭部分の記述はかなり一般的な内容が多く、正直、さほど目新しいものはありませんが、ブログをマーケティング・PRに活用して成功した企業の事例は、なかなか参考になります。
J-WAVEや柴田書店、リクルート、イーナチュラルなど、それぞれの企業の取り組みからは、ブログの活用法はもちろん、これからの情報ビジネス、におけるチャンスまでつかみ取ることができます。
ブログで読者の共感を得るためには、書き方のノウハウも不可欠ですが、残念ながらその点に関する記述はさほど見受けられません。
とはいえ、今後のビジネスへの応用可能性を示してくれた、という点では、価値のある一冊だと思います。
ブログの活用を真剣に考えている企業の方、柴田書店に負けていられないという業界関係者は、ぜひ読んでみてください。
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■ 本日の赤ペンチェック
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◆ブログを書く上で重要なこと
1.書き手が基本的に1人であること
2.更新頻度が頻繁であること
3.飾らずに率直に書くこと
4.想定読者が喜びそうな雑談を入れ、書き手のキャラクターを垣間見せる
ブログは、読者に共感を抱いてもらうことで成否が決まるメディアです。ブログを訪れたひとにコンテンツを読んでもらい、書き手にまず共感を覚えてもらう。ブログとつながっている企業や商品やサービスにも共感を覚えてもらい、結果、それが購買行動に結びつく
例えば自社製品の画像やデータを簡単にユーザーが再利用できる仕組みをブログサービスに組み込めば、自社製品に関するブログ記事が自然と増えていくはず
◆Eストアの調査結果「ブログで読みたい情報」
1.セール情報(32.6%)
2.商品情報(31.7%)
日経産業新聞の記事によると、消費者が商品を知ってから購入するまでの過程において、新たに「インターネットで商品評価チェック」と「意見共有」という行動が加わった
マーケティング戦略の”現状”と”これからどうしたいか”について質問すると、そこにギャップが見つかります
同業他社がまだホームページを活用したPRでそれほど成功していないというのは、逆にチャンス
◆各社の成功のポイント ※一部紹介
1.J-WAVE
・番組の”ウラ話”を書いたブログ記事が共感を集める
・番組の宣伝にトラックバックやRSSといった機能を活用
2.柴田書店
・食の専門出版社という強みを活かし、自社コンテンツを再利用
・メールマガジンを併せて利用して、発刊から時間の経った既刊本の需要を掘り起こすことで利益を上げた
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『ブログ・オン・ビジネス』
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■目次■
まえがき
第1章 企業のブログを「おもしろく」するには?
第2章 プランナーに学ぶ企業ブログのつくりかた
第3章 成功企業のケーススタディ
J-WAVE
柴田書店
イーナチュラル
リクルート(R25)
第4章 ブログことはじめ
第5章 すぐ使えるブログ事例100社カタログ
CMS(コンテンツ管理システム)
EC(電子商取引)
PR
教育
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