2005年12月18日

『説明上手になれる「らくがき」の技術』

http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4569646735

本日の一冊は、会議やプレゼンで活用したい絵の描き方について、そのメソッドを詳しく説明したものです。

最近は、メモやアイデア発想のツールとして、マインドマップを使う方も多いと思いますが、本書の内容は、そのマインドマップを補完するものです。

絵を描くときの基本となる線の描き方や、組み合わせ次第であらゆるコンセプトを伝えられる8つの形、人に影響を与える色の使いこなし方など、じつにさまざまな内容が盛り込まれています。

最近は、技術の発達により、プレゼンテーションのツールも高度になっていますが、やはり基本となるのは人間心理。

その点、本書はその人間心理をふまえながら、効果的な図や色の使い方が説かれているので、じつに参考になります。

人前で話す方向けのプレゼンテーションメソッドとして、またホワイトカラーの仕事術としても、ぜひ読んでおきたい一冊です。
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■ 本日の赤ペンチェック
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◆絵を描くときの基本となる線
1.垂直の線 
2.水平線 
3.円 
4.弧 
5.らせん
6.波線 
7.ぎざぎざの線

人が形から連想することを知っていれば、それぞれの形がもたらす効果や意味を考えて、意識的に使う形を選ぶことができる(中略)基本となる8つの形には、それぞれ20くらいの意味が含まれていますから、わずか8つの形を使うだけで、160のコンセプトを示すことができる

形や文字に影をつけると、紙面から浮き上がっているように見えます。何かを目立たせたいときや強調したいとき、洗練されたプロフェッショナルな感じに見せたいときに役立ちます

原稿を読むときなどは、文を色分けしておけば読みやすくなります

人は、同系色で書かれた情報や縁取りされた情報には類似性があると考えます

太い文字は読みやすく、自信がありそうに見えます

◆情報を組み立てる基本の技
・考えを一つにまとめる技――ポスターで焦点を明確にする
・連続的な考えをまとめる技――リストでタテのつながりを明確にする
・関連する考えをまとめる技――グループ分けで基礎的な構成を固める
・緊密な関連を表す技――格子状の組み立てでタテとヨコのつながりを明確に
・メッセージを伝える技――シンプルなフレームで概要を示す

短期学習セオリーによると、人は情報を一つ以上の感覚機能で受け取ると、より効果的に記憶したり、学んだりできる

◆3つのタイプの人間に訴える方法
・視覚を使って考える人:パンフレットやポスター、チラシなど
・聴覚を使って考える人:聴覚に関係した言葉を使う
・運動感覚を使って考える人:肉体的な感覚を表現するような言葉

◆情報を組み立てる方法(情報整理術)
・アイデアをどんどん出すには→リスト、クラスター、マインドマップ
・体系化と集約には→グリッドとリスト
・自由な構成には→シンプルなフレーム、マップ
・自由な構成で全体像をまとめるには→絵(マップ、風景画、比喩を表す絵)
・より綿密な構成で全体像をまとめるには→マンダラ
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『説明上手になれる「らくがき」の技術』
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4569646735
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■目次■
1.あなたを成功へ導く「らくがき」
2.らくがきをらくがきで終わらせないために
3.らくがきが教えてくれるもの
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