http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4884971019
本日の一冊は、「ゲリラ・マーケティング」シリーズで知られる、アメリカの人気コンサルタント、ジェイ・C/レビンソンによる待望の邦訳です。
今回のテーマは、ズバリ「広告」。広告で重要とされる「どこで語るか」と「何を語るか」について、広告業界の裏も表も知り尽くしたベテランの著者が、具体的に指南しています。
本書の優れた点は、正統派の広告論でありながら、中小企業でも使える、現実的で実践的な知恵にあふれていることです。
「広告以前に準備すべきもの」にフォーカスし、商品の魅力や値づけ、そしてその伝え方について、かなり具体的に論じた後、各メディアの特性や、うまい使い方、そして具体的なメッセージの載せ方について論じています。
クリエイティブの部分に関しても、実例を挙げながら詳しく説明しているので、これ一冊でキャッチコピーが書けてしまうほどです。
広告・PRに携わる方はもちろん、中小企業の経営者にも読んで欲しい、実践的な内容が満載です。
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■ 本日の赤ペンチェック
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ほとんどの経営者は、広告だけは最初にやりたがるが、じつは広告は最後にやるものだ。広告以前に準備すべき分野はたくさんある
証言のパワー、信頼性、経済性をゲリラは知っている
つきあう相手で会社は判断されるので、お近づきになりたい企業と同じメディアに広告を出す(中略)ロールスロイスとアメリカン・エキスプレスのあいだに広告を出す会社に間違いなどあろうはずがない
伝説の広告人、ジョン・ケープルズは、広告で最も重要な二つのファクターは「何を語るか」と「どこで語るか」であると指摘している
真の広告専門家なら、広告で成功するための秘訣は「頻度」と「持続性」だ、というだろう
一般性が少なければ少ないほど、収益性は向上する。要点を伝え、感動を強調するのに「形容詞」の使いすぎは禁物。コピーからはできるだけ形容詞をなくすこと
不幸にも、持続可能性がある広告の多くは、大成功を手にするきっかけを奪い去られている。我慢を知らない広告ディレクターや、広告は定期的に変わるべきものだというばかげた考えのせいである。ゲリラはその正反対が真実だと知っている
ベストなプロモーションは期間限定で締切日がはっきりしている
最近は、人々が長いコピーを読む時間がないと信じている人がいるが、熱心な見込み客は、長いコピーの一語一句まで読みたがるものだ
キャッチフレーズや始まりの文句が重要だということはわかっているだろうか? そう、それなら、一言書いてみよう。それは実際には百回書いて、その中から一番いいものを選ぶという意味なのだが
キャッチフレーズが見込み客の心の中のポジショニングを決める
行動を起こさせるのは、動詞の入った短い文章だ
すべてのメディアにはそれぞれの限界があり、それぞれに特別な力がある。ゲリラは、どうしたら限界を避け、力を最大限に利用できるかを学ぶのだ
リピート販売を最大限に増やす方法は、見込み客に関して新たな調査を行うことだ。彼らにとって現在最も重要であることを知るのだ
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『ゲリラ・アドバタイジング』
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4884971019
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■目次■
I 目標への集中
II 創造性という泉
III 広告およびプロモーションによる最大の利益
IV 第一線からのゲリラ思考
V キャッチフレーズ、コピー、グラフィックス
VI 戦術をメディアに適用する
VII ゲリラの広告に対する態度
終章 ゲリラの強み
監訳者あとがき
用語解説
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