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本日の一冊は、またまた出版マッチングサイト「ほんなる!」から出版が決まった本です。
この著者には、当初から土井も注目していたのですが、案の定、複数の出版社から同時にオファーがあり、最終的にランダムハウス講談社に決まったようです。
著者の山口揚平さんは、M&A専門のコンサルティングファームで働く、企業価値評価の若きプロフェッショナル。
本書は、そのプロの手法を用いて、「ざっくり企業価値評価」ができる、つまりバリュー投資に使える、これまでにないタイプの株式投資本です。
表紙のイメージからもわかるように、文章は読みやすく、レイアウトもすっきり。こんなに簡単にバリュー投資の本質がわかっていいのか、と思えるほどすらすら読めます。
ギャンブルと金融商品を比較したり、結婚相手の選択を通じて資産株、成長株の概念を説明したり…。とにかくわかりやすく、的を射た説明がなされています。
おそらく、現存するバリュー投資の本のなかで、もっともわかりやすい一冊ではないでしょうか。
株でも商売でも、基本は「安く買って高く売る」こと。本書は、安く買うためのノウハウをわかりやすく教えてくれる、注目の書です。
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■ 本日の赤ペンチェック
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大規模な企業買収の意思決定も、個人投資家としてたった1株を買うときも、基本原則はまったく変わりません。すなわち企業の本質価値を見抜き、これより圧倒的に安い”お買い得価格”で株(会社)を買うということです
企業の価値は、その企業が稼ぐ「利益」と、過去に稼いで、会社という「蔵」に貯めている「財産」から成り立っています
投資とは、「買値よりも高く売り抜くこと」ではありません。投資とは、「いまある資産(現金)をより価値ある資産(証券や現金)に交換するプロセス」です
◆企業価値算定のポイント
1.企業は丸ごと評価すること
2.企業の価値は、その「企業の事業の価値」と「もっている財産」を足したもの
◆株価算定の4ステップ
1.「事業価値」を見積もる
2.「財産価値」を見積もる
3.負債(借金)を引く
4.発行済株式数で割って1株の価値を出す
◆利益の源泉を見抜く4つの質問
1.その企業は「なに」で稼いでいるのか?
2.「なぜ」稼げているのか?
3.今後、稼げるしくみに変化はあるのか?
4.これから「いくら」稼げるのか?
◆高い利益率の源泉
1.多くのことをうまくやる企業(高い業務効率)
2.他に任せる企業(フランチャイズ、ネットワーク)
3.誰もできないことをやる企業(知的財産)
4.信頼が厚い企業(ブランド・ロイヤルティ)
バフェットが回転率に目を向けない理由は単純です。それは、彼の会社の資産規模があまりにも大きいからです(中略)だからこそ、利益率が高い会社を丸ごと買収するのです。(中略)しかし、私たちの資産はそれほど大きくないため、回転率も重要な要素となります
◆良い投資先の条件
1.価値と価格の差が大きいこと
2.価値と価格の差が解消されるまでの期間が短いこと
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『なぜか日本人が知らなかった新しい株の本』
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■目次■
(株式投資で儲ける7つのステップ)
はじめに
第一章 株式投資で儲けるしくみ
第二章 「価値」ってなに?
第三章 企業の価値を暴きだせ!
第四章 価値の「源泉」を見抜くには?
第五章 なぜ株価は上がるのか?
第六章 「感情の罠」にはまらないために
おわりに
知っておくと便利な12の指標
個人投資家に役立つ情報源
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