本日の一冊は、消費者の購買行動を分析し、世界的ベストセラーとなった、『なぜこの店で買ってしまうのか』のパコ・アンダーヒルと、博報堂が共同で作った本です。
※参考:『なぜこの店で買ってしまうのか』
http://tinyurl.com/7k8vq
本書のベースとなっているリサーチは、現場での購買行動を観察するトラッキング調査、ビデオ調査、出口インタビュー調査の3種類。
消費者本人すら気づいていない、購買のさまざまな要因が明らかになる、注目の書です。10万時間におよぶ退屈なビデオを分析してくれたことを考えれば、1500円は安い投資かもしれません。
巻末には、リサーチの結果をまとめた資料も掲載されています。
好き嫌いはあると思いますが、売り場のイメージがわくようにイラストを多用しているので、売り場作りにも役立つ一冊だと思います。
小売業に携わる方は、ぜひ読んでみてください。
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■ 本日の赤ペンチェック
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消費者は高齢化し、情報通になり、そしてより賢くシニカルにもなっている
マーケティングの世界の中で、最も必要とされるのは、明日の売上を導くことであり、それは、本日どこで購買の「本質」が生まれたかをとらえることである
いいポスターや広告をつくっただけではクリエイティブではない。そのクリエイティブを受け入れる環境まで発想しないと本当のクリエイティブとは呼べないのだ
スーパーマーケットでの顧客の買物の約六〇~七〇%は、いまだに計画外の買物
通りがかりの人に、足を止めて来店してもらうためには、あなたの店が何の店なのか、お客さんにとって自分のための店なのかどうかを短時間に伝えられるようにしなければならない
重要なことは、どこからどんな買い物客が入ってくるかによって商品の配置も決まってくるということだ
「見せ場」と「売場」を割りきって店舗づくりをしなければならない
メッセージは、数撃ちゃ当たるのマシンガンではなく、狙いを定めて撃つライフルであるべきだ
価格を単に表示するのではなく、価格の意味を伝えることが大切
「どれだけモノを持てるか」が「どれだけモノを買うか」を左右する
お客さんの横に並んで話すことで”買い物を手伝う”姿勢が伝わる
子供の目線で見える場所=床と天井(天井がゴールデンゾーン)
子供におもちゃ、夫にはイス、奥さんにショッピングを
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『ついこの店で買ってしまう理由(わけ)』
http://tinyurl.com/8j63o
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■目次■
I 今、買い物はどう変化しているのか
II つい買ってしまう法則
III 「法則」はリサーチから始まる
おわりに
エピローグ 「今日できること」「2カ月でできること」
「1年後にはできること」を見極め、実践しよう
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