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本日の一冊は、MBAで学ぶ経営の知識と、英語力の両方を同時に手に入れてしまおうという、ぜいたくな一冊です。
もちろん、膨大な量の課題をこなすMBAの知識がこれ一冊だけで手に入るはずもなく、学べるのはエッセンスだけですが、それでも、MBA用語がわからなくて苦しんでいる人や、逆にMBAで学んだけれど、日本語では何と表現するのかわからない、という人にはおすすめの一冊です。
「クリティカルシンキング」や「MECE」「PPM」などの専門用語を理解するだけでも、読書がラクになること請け合いです。
パッと見た目は英語の本ですが、日本語でも用語の説明がきちんと掲載されているので、英語を学びたい人、経営用語を学びたい人、どちらでもOKです。
惜しむらくは、MBA用語にまったく初めて触れる人には、日本語の解説がやや不親切な点です。ここまで概要だけに徹するとかえってわかりづらいので、もっとたとえ話や具体例を挙げながら解説した方がよかったように思います。
内容的に赤ペンチェックがしづらいので、今日の赤ペンチェックは、使用頻度が高く、比較的意味がわかりにくいMBA用語を取り上げて、ご紹介することにします。
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■ 本日の赤ペンチェック
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◆SWOT分析
まず、経営環境を内部環境と外部環境に区分する。次に、内部環境として自社の強み(S)と弱み(W)を洗い出し、外部環境として機会(O)と脅威(T)を見つけ出す。そして、この洗い出された情報を元に、強みと弱みを機会と脅威に結び付ける
◆クリティカルシンキング
「物事を客観的、論理的に考え、それを相手にわかりやすく伝えるための思考方法」である。すなわち、事実や情報を基に、自分の頭で推論し、結論を導き出す思考のこと
◆MECE
MECEとは、”Mutually Exclusive and Collectively Exhaustive(相互に排他的、集合的に網羅的であるの意)”の略で、「個々の事柄が重複することなく、しかも全体として漏れがない」という意味
◆ピラミッド構造
1.書き手は、読みやすい文章を書くように工夫しなければならない
2.論理的で、読み手にとって読みやすい文章とは、ピラミッド構造を有している文章のことで ある。まず主たる大きな考え(主張)を受け取り、そのあとに大きな考えをサポートする小さな考えを受け取るという並べ方
◆PPM
横軸に相対的マーケットシェアの高低をとり、縦軸に市場の成長性の高低をとって、4事象のマトリックスをつくる。PPMは、相対的マーケットシェアを資金の流入、市場の成長率を資金の流出と捉え、複数事業への資源の有効配分を分析するフレームワーク
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『MBA速読英語』
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■目次■
はじめに
Chapter 1 マーケティング
Chapter 2 クリティカルシンキング
Chapter 3 アカウンティング
Chapter 4 コーポレートファイナンス
Chapter 5 人的資源管理と組織行動
Chapter 6 ストラテジー
索引
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