2005年6月3日

『一瞬で信じこませる話術コールドリーディング』

http://tinyurl.com/7485x

本日の一冊は、ベストセラー『コミュニケーションのための催眠誘導』の著者が、これまで、ほとんど表に出ることのなかった、人間心理に基づくコミュニケーション手法「コールドリーディング」を紹介した、注目の一冊です。

※参考:『コミュニケーションのための催眠誘導』
http://tinyurl.com/b3z3l

以前から土井は、占い師のトークにいくつかの共通点や心理学上のトリックがあることを感じ、まとまった文献が欲しいと思っていたのですが、この本はまさにそんな内容をまとめた貴重な一冊です。

一見あやしい本ですが、本書で説かれているのは、決して根拠のない話ではなく、人間心理とロジカルな人間観察に基づく推論のテクニックです。

具体的には、本当であって欲しいと思うことを信じてしまう心理や、「平均よりは上だ」と信じてしまう心理、相手に自分から情報提供をさせる技術などが紹介されており、これらをきちんとマスターすれば、変な相手に騙される可能性はグンと減るはずです。

紹介されている会話の例を正しく実践すれば、占いはもちろん、セールスや交渉、人間関係においても、有利な立場に立てることは間違いないと思います。使い方には十分注意してください。

薄い本ですし、タイトルも何やらあやしげですが、一読の価値はあると思います。
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■ 本日の赤ペンチェック
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コールドリーディングの技術を使いこなせば、およそどんなことでも人に信じ込ませることができます

最新の催眠療法は、通常の会話をしながらクライアントを催眠状態に誘導します。何気ない会話の中に巧妙な心理誘導のメカニズムが駆使されているのです

騙されるときというのは、騙される側から「この人の言うことが本当であって欲しい」という気持ちになってしまう

「あなたのためだけに用意されたもの」ということを強調する設定の中でリーディングを行うことで、相手を深く巻き込み”リーディングに参加させてしまう”ことができます

人間にとって一番関心のあるものは、いつの時代でも、誰にとっても、他ならぬ”自分自身”です

人は、事実を記憶していると言うよりも、印象を記憶していると言っていい。リーディングで言われたことが的中していたという印象が強ければ強いほど、外れていたリーディングは忘れやすくなる

相反する二つの面からその人を評価すれば、必ずヒットする

人は、表に出さない自分の苦しみや矛盾を理解してくれる誰かが現れてくれるのを求めている

ある人の親友を描写するには、その人とまったく反対の性格や容姿を描写すればいい

人は誰でも、「自分は平均より上だ」と心の中では思っているもの

◆リーディングに使えるテクニック
・Meタイプ(自己実現のカリスマ)Weタイプ(明るい博愛主義者)の見極め
・サトルネガティブ(否定疑問文 ~じゃないよねえ?)
・サトルクエスチョン(当てずっぽうな読みを放り込む手法)
・ズームアウト/ズームイン(ミスからヒットに結びつける手法)
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『一瞬で信じこませる話術コールドリーディング』
http://tinyurl.com/7485x
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■目次■
Chapter1 人生が変わる話術!コールドリーディングとは?
Chapter2 コールドリーディングは「人の心理を利用している」から強力
Chapter3 誰でも使える!コールドリーディングのテクニック
Chapter4 コールドリーディングを日常で利用する方法
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