本日の一冊は、広告業界の著名なクリエイター19人が、プレゼンテーションの秘訣を語った、現在大ブレイク中の一冊です。
勝率9割という伝説のクリエイティブ・ディレクター大島征夫さん、『ブランド』の岡康道さん、『「広告」がスラスラわかる本』の佐々木宏さんなど19人が、その持論を語る、読み応えのある一冊です。
※参考:『ブランド』
http://tinyurl.com/5xj2l
※参考:『「広告」がスラスラわかる本
http://tinyurl.com/6zl3v
プレゼンを画一的に論じたマニュアル書ではなかなか読めない、達人たちのちょっとした工夫や気配りが学べる、そんな本です。
19人全員の主張は紹介できませんが、いいとこ取りで一部、ご紹介しましょう。
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■ 本日の赤ペンチェック
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◆プレゼンテーション(知のプレゼント)成功のポイント
1.プレゼントしようとする知が良質なものである
2.採用する側が、知の価値すなわち知価を正しく理解する
◆大島征夫さんの言葉
「最高のプレゼンはありえない」と考えるようにするといい。「最高はつぎの仕事だ」と思うようにする。チャップリンが「つぎの仕事が最高」といっているが、これはぼくにはよくわかる
売りたい側の意志と消費者の意志を結びつけていくのがぼくらの仕事だと思う。そしてプレゼンは、その結びつけを納得してもらうための仕事。そこに「私」の意志はいらない
◆岡康道さんの言葉
ぼくはプレゼンに技術はいらないと思う。最も重要なのは、いい企画を出すこと。いい企画をつまらなく説明するのは難しいでしょう。いい企画は、普通に話をすれば、それで伝わるはずです
プレゼンは口のうまさの競争をする場ではないはずです。広告表現を競う場のはず。だから、その表現を率直に話すだけ。扱う商品への個人的な思いや考え方も述べますが、圧倒的に表現の説明に終始します
◆中島信也さんの言葉
プレゼンで扱うテーマはクライアントが抱えている問題点であることが多いもの(中略)問題点は弱みであることも多いだけに、共有するためには相当の信頼がなければなりません
クライアントの信用を得るためには、口先ではなく、本気で親身になってくれる「覚悟」が必要
◆佐々木宏さんの言葉
「私があなたにプレゼンをする」ということではなくて、「一緒に広告のアイデアを考えましょう」という姿勢でのぞんだほうが(いい)
表面的に褒め合うのは、最も遠い関係。相手を少し怒らせるぐらいのところから始めないと杓子定規な関係になりかねない
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「プレゼンの秘訣」について聞いているはずの内容ですが、行間からは各人の仕事への情熱や哲学がにじみ出ていています。非常に読み応えのある本です。
というわけで、本日の一冊は、
『ひとつ上のプレゼン。』
http://tinyurl.com/6xdaz
です。久々に「哲学」を感じさせる本に出会いました。
■目次■
イントロダクション
プレゼンの「自分」
プレゼンの「相手」
プレゼンの「言語」
プレゼンの「関係」
プレゼンの「演出」
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