本日の一冊は、かつて伊勢丹のカリスマ・バイヤーとして名をはせ、後に福助の再建や、イトーヨーカ堂の新会社社長就任などで話題を呼んだ、あの藤巻幸夫さんが、リーダーシップとマネジメントについて持論をまとめた一冊です。
「教科書」と謳っているだけあって、非常に読みやすく、しかも内容は、新人リーダーにとって非常に参考になります。
具体的にどんなことが書かれているのか、見て行きましょう。
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■ 本日の赤ペンチェック
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志、人間力、システム、ルールをバランスよくあやつってチームをまとめるのが、フジマキ流の理想の「リーダー」
人間の心は、システムやルールだけでは絶対に動かせない
あなたが強引にメンバーを「集める」のではなく、それぞれのメンバーが自分の意志で「集まる」チームをめざす
「現体制にチームの分裂や崩壊を招く火種はないか?」という検証は、常に緊張感をもって繰り返し行おう
チームに新メンバーを迎えたいときは、自分だけでは判断しない。必ずその人を客観的に見れる、他のメンバーの判断も仰ぐこと
ゴールをめざす作戦を立てるとき、あなたが必ず「余白」を示すこと
リーダーは喜びや嬉しさといった感情を、全身でしっかり表そう
メンバーを見守り続けること、人間を見ていくこと。それを面倒くさいと感じるならば、あなたはリーダーになどなるべきではない
プロセスを評価する際、メンバーの努力には2つのタイプがあるということを、よく頭に入れてほしい。その2つとは、
1.業績を上げるための努力。仕事での創意工夫など
2.人や企業文化を支える努力。周囲への気配りや励まし、部下や後輩の育成、不正を許さない姿勢や、手を抜かない姿勢など
仕事のレベルアップのしかたを「模索中」の人に対しては、あなたのほうからコミットメント(責任・約束事)を与えていけ
リーダーの役目は、ミスを怒ることにあらず。すべきことは、ミスが繰り返されない「しくみ」をつくることだ
◆次期リーダーを探す時の注目ポイント
1.想いがある
2.志が高い
3.人間を見る力がある
4.明るく元気
5.勝ち方を知っている
6.器量の大きさ
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以上、読んでおわかりのように、じつに「熱い」本です。こんなリーダーがいたら、確かについていくだろうなあ、と思わせるリーダー像が描かれています。
というわけで、本日の一冊は、
『チームリーダーの教科書』
http://tinyurl.com/5wbcb
です。メンバーに慕われる、真のリーダーを目指す方に、ぜひおすすめしたい一冊です。
■目次■
CHAPTER 01 事前準備
CHAPTER 02 チーム編成
CHAPTER 03 ビジョンを掲げる
CHAPTER 04 戦略を固める
CHAPTER 05 チームの士気を高める
CHAPTER 06 トラブルを防ぐ
CHAPTER 07 次のリーダーを育てる
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