2004年12月31日

『その言葉、口に出す前に3つ数えなさい』

http://tinyurl.com/6uegf

本日の一冊は、元吉本興業の敏腕プロデューサー、大谷由里子さんが書いた、「言葉の取扱説明書」です。

仕事やプライベートでの人間関係を台無しにする、悪いコミュニケーションの例を挙げながら、気をつけるべき点を教えてくれます。

極端な話、芸能界は人間関係がすべて。そこで培われてきたコミュニケーション術を学べるのが、本書の魅力です。

一体どんな教えが書かれているのか。さっそくチェックしてみましょう。
—————————————–
■ 本日の赤ペンチェック ※本文より抜粋
—————————————–
■「この程度なのか」
例)「売り上げは、この程度なの?」「その程度のことで…」

期待するレベルが高いとつい口に出てしまう言葉。でも、その一言が相手のやる気を失わせる。

意識のズレがある時に「その程度」という言葉が出てくる。だから、「その程度」と言う時は、気をつけたほうがいい。かなり危険な言葉だから。

■「○○はまだなの?」
例)「結婚はまだ?」「子供はまだ?」「就職はまだ?」

人それぞれの理由があるんだから、他人が土足で踏み込むようなことは言わないほうがいい。

■「○○さんはいいよね」
例)「あんたは、好き勝手なことしていていいよね」

隣の芝は青いもの。他人をただうらやむだけの一言は、自分の努力を放棄したのと同じ。

■「僕はそうは思わないよ」
例)人の意見を聞いておいて…→「そうは思わないよ」

相手の意見を聞く時は、自分の意見を持って聞かないのが大前提。聞く気がないなら、最初から聞くそぶりを見せるな。

■「もっと、もっと」
例)「もっと勉強しなさい」「もっと良い人がいるんじゃない~」

「もっと、もっと」は、何かを達成するパワーにもなりうるがガツガツしすぎと思われて、周囲の人を遠ざける場合もある。

■「まかせているから」
相手を信じているのか、単に無責任なのか。言われるほうは責任を押しつけるだけの「まかせているから」に、敏感に反応するもの。

■「なんで○○なの?」
例)「なんでできなかったの?」「なんで失敗したの?」

「なんで○○なの?」と聞くのは、相手に言い訳させるだけ。原因追及より、「どうすればいいか」改善策を考えさせるほうが建設的。
—————————————–
いやあ、耳が痛い。人は知らず知らずのうちに、まずい言葉を使っているものなんですね。ソフトタッチの本ではありますが、本当に勉強になりました。

というわけで、今年最後の一冊は、

『その言葉、口に出す前に3つ数えなさい』
http://tinyurl.com/6uegf

です。お世話になった人々を来年も大切にするために、ぜひ読んでおきたい一冊です。

■目次■
第1章 ぐさりと刺さる一言
第2章 相手を反発させる一言
第3章 可能性をせばめる一言
第4章 言ってもしかたない一言
第5章 使い方が間違っている一言
第6章 人間関係を良くする一言
━━━━━━━━━━━━━━━━
■ご意見、お問い合わせは、
eliesbook@yahoo.co.jp
■マガジン登録、変更、解除
http://eliesbook.co.jp/bbm/
━━━━━━━━━━━━━━━━

この書評に関連度が高い書評

NEWS

RSS

お知らせはまだありません。

過去のアーカイブ

カレンダー