2011年1月21日
【就職率100%のすごい教育とは?】
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本日の一冊は、1年間の留学義務、就職率100%など、斬新な教育と目覚しい成果で注目を浴びる、国際教養大学学長による教育論。
土井は同大学がある秋田の出身ですが、本書を読むまで、この大学がここまですごいとは知りませんでした。
著者の中嶋嶺雄さんは、国際社会学者で、オーストラリア国立大学、パリ政治学院、カリフォルニア大学サンディエゴ校大学院の客員教授を歴任した人物。
本書では、著者が考える、グローバル人材を輩出するための学校教育、そして家庭教育について、持論が展開されています。
ユニクロにしろ、トヨタにしろ、任天堂にしろ、稼いでいる日本企業は、海外市場で売っているから稼いでいるわけで、将来的に人口が減少する日本で、大きく稼ぐことは期待できません。
そういう意味で、英語のできるグローバル人材の育成は日本にとって急務なわけですが、その割には、教育が立ち遅れていました。
この国際教養大学の試みは、そういう意味で、注目に値すると思います。
本書のなかで著者は、「リベラル・アーツ(教養)教育の素養がなければ、世界では通用しない」と説いていますが、本書では、教養を身につけるための著者おすすめの書も紹介されており、リベラル・アーツへの入口として、重宝する一冊だと思います。
ぜひ読んでみてください。
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▼ 本日の赤ペンチェック ▼
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私は日本の教育の考え方には、根本的な間違いがあると思っています。それは「学校教育」を優先的に考えすぎていることです
グローバル時代を生き抜く子供を育てるためには、幼児期から音楽や絵を描くことなどを通して、きちんとした「感性教育」をしていくことが大切です
本当の意味での「自由でクリエイティブな創造性」とは、一度できあがった「型」から解放された時に生まれてくるものです。自由奔放にやらせたからといって育つものではありません。そのようにして子供が発展していくためには、まず「型」を教えることが大切
本人が誉めてほしいと思っている時に誉めてあげる。そうしてあげると、子供は自然と「人の話を静かに聞く」「ルールを守る」といった「型」を身につけていきます
先に進むよりも今できていることを繰り返し練習することで、それが本物になり、次の進歩がスムーズになる。いわば、これが「型」を作っていく教育のプロセスにあたります。こうして覚えたものは、生涯忘れません
スズキ・メソードの教育五訓
■より早き時期
■より良き環境
■より多き訓練
■より優れたる指導者
■より正しき指導法
変化を含めて基本語として4000語くらいの語彙を持っていないと、ニュースひとつ聞きとれないことも報告されています(中略)しかし、現状では「ゆとり教育」によって、中学校の基本必修単語はわずか100語にまで減ってしまっていました
たとえ民族や文化は違っても、芸術は万人に通じます
家族に心のつながりがあれば、子供の情緒は安定します。そして、情緒が安定しているからこそ、子供は勉学に励むことができます
今、企業が求めているのは、国内志向の学生ではなく、世界で活躍できる可能性を秘めた学生
リベラル・アーツ(教養)教育の素養がなければ、世界では通用しない
カリキュラムは「できる人」に合わせる!
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『世界に通用する子供の育て方』中嶋嶺雄・著 フォレスト出版
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◆目次◆
第1章 世界レベルの子供を育てる「親の考え方」
第2章 子供をやる気にさせる「環境の作り方」
第3章 子供の才能を育てる「習慣の作り方」
第4章 世界に通用する「学力の伸ばし方」
第5章 子供の学力を伸ばす「大学の選び方」
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