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『図解工場のしくみが面白いほどわかる本』石川和幸・著 vol.2372


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【これは優れモノ】
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みなさんご存知のように、日本は世界に誇るモノ作り大国。

でも、メーカーにお勤めの方でない限り、工場の生産の実態はなかなか知る機会がないもの。

仮に工場で働いていたとしても、作るモノが異なれば、その工程についてはわからないことが多いのではないでしょうか。

本日ご紹介する一冊は、工場現場改善コンサルタントの石川和幸さんが、さまざまな製品を作る工場の工程とそれぞれの工程で必要となるノウハウやうんちくをまとめた一冊。

メーカー以外で働く方にとっては、メーカーの仕事の実際を知る、じつにいい入門書だと思います。

営業やマーケティング、購買、経理などに携わる方は、自分たちの仕事の責任を感じるうえでも、読んでおくといいでしょう。

図や写真入りで、じつに丁寧に解説しているので、じつにわかりやすい。

また、トピックについても、「マヨネーズができるまで」「電子ピアノができるまで」「カップめんができるまで」といったわかりやすいトピックから始まり、「鋼板・バンパー」「薬(錠剤)」などのトピックに展開していくので入りやすい。

さらには、需要予測と販売計画、原価計画などの基本もカバーしているので、教養として、ぜひ押さえておくといいでしょう。

入門レベルの本ではありますが、これはおすすめの一冊です。

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▼ 本日の赤ペンチェック ▼
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マヨネーズを充填したら、口部に残った空気を窒素に置き換えます。これは、原材料の植物油が空気に触れると酸化し風味が落ちるので、それを防ぐためです。フタにも、酸素を通さないアルミシールを使用します

キユーピーグループでは、年に23万トンも卵を使っています(日本で生産される卵の約1割)。それだけ大量に使うため、毎分約600個もの卵を割る専用の機械を開発しました。早いだけでなく、自動で卵黄だけを取り出す優れものです

1分間に最大660個のカップヌードルが作られる

◆鋼板を作る工程
1.精錬:鉄を取り出す
2.製鋼:不純物を取り除く
3.鋳造:利用しやすい形にする
4.圧延:用途に応じた形にする
5.巻き取り:コイルにする

◆ボディを作る工程
1.材料切断
2.プレス加工
3.ボディ溶接
4.塗装

◆薬(錠剤)ができるまで
1.秤量工程
2.混合・造粒工程
3.乾燥・篩過工程
4.打錠工程

工場は、計画と実行と評価業務でPDCAが一回りする

ノックダウン工場は、完成品の輸入関税が高い国に対する対応策としてとられる手法でもあります。製品で輸出(現地にとっては輸入)すると高額な関税が取られますが、部品で輸出して関税を安くし、かつ現地組み立てにより現地に雇用を生み出せば、お互いにハッピ
ーです

測定できないものは改善できない

標準原価と実際原価の原価差額を把握し、その内訳となる単価差異・数量差異や賃率差異・時間差異を分析し、原因を解明して対策を練る

多品種少量生産の現在、単能工ばかりでは、効率が悪い生産形態になってしまう

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『図解工場のしくみが面白いほどわかる本』石川和幸・著 中経出版
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◆目次◆

1章 工場のしくみ
2章 工場とは何か
3章 見込生産の仕事の流れ
4章 個別受注生産の仕事の流れ
5章 新製品開発の仕事の流れ
6章 お金の流れを見る原価計算
7章 工場を支える情報の流れと情報システム
8章 効率化するいろいろな手法
9章 これからの工場

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