2011年1月19日
【P&Gのノウハウが一冊に】
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4022733748
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ビジネス書の世界では、企業名で売れる本というものが存在します。
なかでも価値が高いのは、マッキンゼーやグーグル、P&G、リクルート、トヨタなど。
本日はそのなかの一つ、P&Gのノウハウを取り上げた一冊です。
P&Gは現在、世界全体で売り上げ800億ドル(1ドル100円なら8兆円)を誇る、世界最大級の企業。
世界80カ国以上に事業拠点を持ち、42億人に製品が使われているという、超巨大グローバル企業なのです。
そこで気になるのは、そんなに巨大な組織を、どうやってコントロールしているのか、という視点。
本書では、その気になるP&Gのマネジメントやコミュニケーションについて、元P&Gジャパン広報渉外担当部長の高田誠さんが、内側を教えてくれます。
「3つにまとめる」コミュニケーションや「イシューシート」、消費者とのコミュニケーションを徹底するしくみ、全世界13万人の社員に目的を浸透させるマネジメント、大企業病を防ぐ秘訣など、気になるノウハウがてんこもり。
消費者調査の実際や、広告表現のスタンダード、「学会」のように知識を集積するやり方など、目からウロコのトピックがいくつも見つかりました。
170年成長を続けるP&Gの秘密のノウハウ、知りたい方はぜひ読んでみてください。
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▼ 本日の赤ペンチェック ▼
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P&Gでは多くの女性が活躍しています。課長以上の職位で女性が占める割合は、日本の平均値7%を大きく上回り27%です。また、毎年100人ほどの女性が出産・育児休暇を取得し、そのほとんどが職場に復帰します
「どんな時でも、話は3つのポイントにまとめなさい」
◆結論を伝えて合意を得たい時は、
1.背景 2.結論 3.理由
◆状況を報告したり、自分の意見を上司に伝えたい時などは、
1.結論 2.理由 3.今後のプラン
◆組織の中で何らかの問題が起こった時
1.問題の本質は何か
2.ビジネスへのインパクトはどれだけのものか
3.これからやるべきことは何か
すべての書類は目的を明確にする1行から始まる、ということです。企画書であれば、企画のタイトルのあと、すぐに「目的」があります
◆無駄な活動をなくすための2つの質問
「この活動の目的は何か?」
「その目的は正しいのか?」
P&Gでは 商品の機能、色、香り、パッケージデザイン、広告のアイデア、ウェブサイトの情報など、消費者に接するすべての項目において、常に消費者が何を求めているかを基準に、どうするかを決めます。上司の私見ではなく、消費者のデータによる判断。それがP&Gの成功を支えているのです
年間の消費者調査への投資は3億5000万ドル
社会的価値のある情報の提供活動は、社外の多くの協力者を呼び込みます
P&G社内のイントラネットを見れば、常に「目的」がまず初めにでてきます。CEOが定期的に送る社員へのメッセージは、常に「暮らしをより良いものにする」ことがP&Gの目的であると、確認することから始まります。社内の通路や会議室の壁にはそれがポスターとって掲げられています。社員に配られる手帳にも、もちろんそのことが記述されています
広告表現に関してもP&Gは、世界中のとくに厳しいスタンダードに合わせて独自の社内基準を設定していることがあります。たとえば、「新発売」という言葉をどんな時に使っていいかという判断基準です
「良い上司になるためには、部下に対してDemandとCareができることが必要だ」
他国の成功モデルを活かすということは、イノベーションを重んじる組織であればこそ、とくに強調する必要があります
P&Gはまるで「学会」のように知識を集積する
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『P&G式伝える技術 徹底する力』高田誠・著 朝日新聞出版
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4022733748
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◆目次◆
第1章 「伝える技術」で、「考える技術」を学ぶ
第2章 上司ではなく消費者がボス
第3章 全世界13万人の社員に「目的」を浸透させる
第4章 グローバルなコミュニケーションノウハウ
第5章 なぜ170年以上も成長を続けられたのか
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