2015年9月6日

『人工知能に負けない脳』茂木健一郎・著 vol.4065

【人工知能に負けない働き方とは?】
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4534053096

コンピューターが人間の知能を超えると言われる、「2045年問題」。

自分が30年後まで現役で働いているかはさておき、本格的な人工知能の時代が到来すれば、自ずと働き方を変えざるを得ないと思います。

ありきたりな言い方ですが、コンピューターが得意なことはコンピューターに任せ、人間はより人間らしい仕事をする必要があるということになるでしょう。

本日ご紹介する一冊は、かつて人工知能研究にも携わっていたという脳科学者の茂木健一郎さんが、人工知能時代の働き方を指南した、注目の一冊。

人工知能は、何をどこまでできるのか、人間は人工知能とどう棲み分ければいいのか、人間にしかできないこととは何なのか、改めて生き方・働き方を考えさせてくれる一冊です。

本書によると、人工知能時代に身に付けるべき5つのスキルは、以下の5つ。

・コミュニケーション
・身体性
・発想・アイデア
・直感・センス
・イノベーション

逆に言えば、定型的な仕事に安住し、これらのスキルを磨かないと、極めて生きにくい時代になるということだと思います。

人工知能に負けない働き方のエッセンス、さっそくチェックしてみましょう。

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人間はロジックでは人工知能にかないません。しかし、感情の面では、まだまだ人間にアドバンテージがあります

教師という仕事においては、これから人工知能によって膨大なデータが蓄積されることで、一人ひとりの生徒に合わせた教材やカリキュラムを容易に生み出すことができるようになります。すなわち、人間の教師よりも人工知能のほうが、はるかに生徒の成績を伸ばすことができるようになるわけです。そうなったときに、人間の教師に求められるスキルとは何か。それは、やはりコミュニケーションです。生徒のモチベーションを高めること、生徒の将来や夢をしっかり考えてサポートしてあげること。そういった役割というのは、人間がやるしかありません

ルールや評価の基準が決まっていないところで真価を発揮すること

たとえば、アートの世界。アートはまさに、ルールや評価が決められていない世界です。なぜなら、どのような作品が評価されるのか、人気が出るのか、まったく非論理で感性がモノを言う世界だからです

時代のスピード感を持って働いている人の近くで学ぶ

人工知能では計れない「パーソナリゼーション(個性)」を磨く

批判的思考を身につけるためには、「無難な既知」に流れるのではなく、「リスクを取って未知にチャレンジしていく」しかありません

コミュニケーションに関してもっとも大切なことのひとつが、「自分の長所と短所を正確に把握すること」です。これができるようになると、コミュニケーションの問題はほぼ解決されたと言っても過言ではありません

◆「マッスルコンフュージョン理論」
運動するときに筋肉が「次にどういう運動を要求されているのか」が予想できないようにすることが高い効果を生む

たとえば、バイオリンの音の質感、音色、あるいは演奏の表情といったものは、人工知能ではまったく表現できていません。さらに言えば、味覚・嗅覚はもう絶望的とも言えます

五感をフルに活用して感動することこそ、人間の強み

一見離れた所にある点と点を結ぶような、リスクを取るクロスオーバーな生き方こそが、新たなイノベーションを生み出していく

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途中から単なる自己啓発書っぽくなっていくのが残念ですが、来るべき人工知能の時代に備えるための心構えとしては、有用です。

人工知能時代に鍛えるべき5つのスキル、ぜひ本書で身につけてください。

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『人工知能に負けない脳』茂木健一郎・著 日本実業出版社
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4534053096

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◆目次◆

はじめに 人工知能時代に求められる「人間らしい働き方」
第1章 人工知能がいま、すごいことになっている!
第2章 これからの時代に求められる人間の役割とは何か?
第3章 人工知能に負けないスキルを磨いていこう!
第4章 人工知能に負けない発想を磨いていこう!
第5章 人工知能に負けないイノベーション・ライフを目指そう!
おわりに 人生は常に“モーツァルト・モード”で行こう!

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