【脳をやる気にさせる方法】
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本日の一冊は、心理学者、臨床心理士で、UCLA医科大学の准教授を務める著者が、脳科学の見地から目標達成や勉強、仕事のやり方を説いた一冊。
ベストセラーとなった、茂木健一郎さんの『脳を活かす勉強法』と似た切り口ですが、どちらかというとこちらの方がビジネスマン向き、といった印象です。
※参考:『脳を活かす勉強法』
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4569696791/
主張の軸となっているのは、いきなり「大改革」「大目標」ではなく、小さな一歩、小さな質問を積み重ねることで、最終的に大きな目標を達成しようということ。
脳に負荷をかけず、やる気にさせる仕事のやり方、勉強のやり方が説かれており、効率的に学習したい方や、チャレンジ精神を維持したい方にはおすすめの内容です。
この手の本をたくさん読んでいる方にとっては、既知の内容が多く、若干退屈かもしれません。
ただ、脳科学関連の本をまだ読んだことのない方にとっては、脳科学の知識とやる気が同時に得られる、手軽な一冊です。
ぜひ読んでみてください。
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▼ 本日の赤ペンチェック ▼
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本当に変わりたいなら「大改革」をしてはいけない
変化に向けたもう一つの戦略とは”kaizen(改善)”だ。”改善”
の特徴をうまくとらえた有名な格言がある。老子の「千里の道も一
歩から」である
控えめな変化によって、人間の心は成功や創造性の妨げとなる「恐
怖」を迂回しやすくなる
恐怖を感じると、脳は逃げるか攻撃するか、どちらかの態勢をとる
ようにできている
「人生は、どんな質問をしたか、どんな質問をしなかったか、どん
な質問を考えつきもしなかったかで決まる」(サム・キーン)
偉大な発明をしたければ「小さな質問」をせよ
「小さなことに卓越し、日常の退屈な些事に気高く勇敢であること
は、賛美に値するほど稀有な美徳である」(ハリエット・ビーチャ
ー・ストウ)
人生の成功を占う最大の目安は、トラブルや恐怖に直面した際、誰
かに助けを求めるかどうかだ
誰が見るわけでもないノートに気持ちを記録する。これだけで情緒
豊かな生活が送れるなら、ためす価値がある
どうも気が進まないとか、やらない言い訳を探している自分に気が
ついたら、もっと小さな一歩にもどるべきだ
小さな問題をその場で解決することが、のちのち、はるかに大きな
問題が発生するのを防ぐ
自分に厳しくすれば成果が上がるというのはつくり話だ。実際には、
脳の闘争・逃走反応を刺激し、そこで進歩が止まってしまう
大きくて夢のようなおうびを与えると、W・エドワーズ・デミング
博士の言う「内発的動機づけ」を取り去ることになる
人間関係に「小さな瞬間」テクニックを応用するもう一つの方法は、
相手の生活の些細な事柄にも興味をもつことだ
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『脳が教える!1つの習慣』ロバート・マウラー・著
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◆目次◆
プロローグ 始まりはすべて「小さな一歩」
第1章 「一つの習慣」だけでうまくいく理由
第2章 小さな質問をする
第3章 小さな思考を活用する
第4章 小さな行動を起こす
第5章 小さな問題を解決する
第6章 小さなごほうびを与える
第7章 小さな瞬間を察知する
エピローグ 脳が教える! 一つの習慣
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