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http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4062182831
本日の一冊は、世界で最も古い歴史を持つビジネススクール、ペンシルバニア大学ウォートン・ビジネススクールの名物プログラム「トータル・リーダーシップ」を書籍化した一冊。
「トータル・リーダーシップ」は、ウォートンMBAプログラムのなかでも人気の授業で、教鞭をとるスチュワート・フリードマン教授は、ホワイトハウスの歴代政権や国際連合、元米副大統領のアル・ゴア氏やGEの元CEOジャック・ウェルチ氏にもアドバイスをしている人物だそうです。
このトータル・リーダーシップが目指すのは、人生の四つの領域(「仕事」「家庭」「コミュニティ」「自分自身」)をすべて満たす「四面勝利(four-way-win)」の状態。
この四つの領域すべてで“同時に成功する”のが目的です。
では、どうやって実現するのか?
それが、以下に示す3つのステップです。
◆トータル・リーダーシップの3つのステップ
1.自分の価値観に基づくビジョンを抱き(Be Real)
2.そのビジョンに向けてまわりを巻き込み(Be Whole)
3.ビジョンの実現に向けて行動する(Be Innovative)
本書では、自分の価値観を知るためのワークや、自分のストーリーを語って人を巻き込む方法、価値あるゴールやビジョンを生み出す方法など、リーダーに必要なポイントを学ぶことができます。
ワークを無理矢理本にしているので、読み物としては苦しいところもありますが、ウォートンスクールの名物プログラムを疑似体験すると思えば安いものでしょう。
ぜひチェックしてみてください。
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▼ 本日の赤ペンチェック ▼
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◆トータル・リーダーシップの3つのステップ
1.自分の価値観に基づくビジョンを抱き(Be Real)
2.そのビジョンに向けてまわりを巻き込み(Be Whole)
3.ビジョンの実現に向けて行動する(Be Innovative)
リーダーとしてストーリーを語るときにカギとなるのは、リーダーシップ研究者のジョセフ・バダラッコが言う「決定的瞬間」だ。人生の転機となる決断をした瞬間のことで、そこに人の価値観が表れる。決定的瞬間について語れば、あなたにとって大事なもの、揺るぎない信念がはっきり見える
「第一級のリーダーはみな、自分のストーリーを持っている(後略)。自分のストーリーを把握している者は、自分自身も把握しているのだ」(ノール・ティシー『リーダーシップ・エンジン』より)
未来のストーリーを語るときは、過去の本当のできごとを引き合いに出すと効果的だ。それで未来のストーリーに真実味が出る。過去を振り返ることを、未来へ向かう力にしよう
カギとなるステークホルダーは、あなたに何を期待しているか?
システム=あなたの人生は変更可能である
あなたを支えることがいちばんの利益になるのだと、ステークホルダーにもわかってもらう
ステークホルダーが本当に求めているものがわかれば、相手が「ノー」と言い難い提案を出せる
つまるところ信頼されるのは、人を心から大切にして、それにふさわしい行動をとるリーダーだ。人のためにがんばればそれがみんなの利益になると知っているリーダーである
小さな成功は熱意を引き出し、前進への力をくれる。成功が成功を生む。あなたが一心に状況を改善しようとしている姿を目にして、人はその先のゴールに心を躍らせる。成功を見せれば見せるほど、まわりの抵抗が減っていく
価値あるゴールは、それを設定した人にとって真の意義があり、具体的で、ほどほどにハードだ。ここで考えるべき根本的なポイントは、あなたが起こそうとしている変革のゴールは、なりたいリーダー像に近づけてくれるか、住みたい世の中へ向かわせてくれるかということだ
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『トータル・リーダーシップ ウォートン校流「人生を変える授業」』スチュワート・D・フリードマン・著 講談社
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4062182831
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第1章 トータル・リーダーシップへの旅
第2章 あなたにとって本当に大切なものは何ですか
第3章 四つの領域を定義する
第4章 人生の大事なステークホルダーは誰ですか
第5章 大事なステークホルダーと心から繋がるためには
第6章 ビジョンに近づく「実験」を計画してみよう
第7章 ステークホルダーと力を合わせてビジョンを実現しよう
第8章 リーダーシップの終わらぬ旅
付録1 トータル・リーダーシップのコーチング・ネットワーク
付録2 トータル・リーダーシップを通じて組織全体で四面勝利を
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