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年末年始は、心の整理し、志を新たにするのに最適な時期です。
この「ビジネス・ブック・マラソン」でも、今日・明日は、偉人たちの名言集を紹介し、みなさんの新年の抱負に役立てていただければ、と思っています。
ということで、本日ご紹介する一冊は、何とギリシア・ローマ時代の名言集です。
あまり馴染みのないものが多いと思いますが、この時代から人間はいろんなことを考え、経験し、教訓としていたのだなあ、と思わされる名言集です。
かの有名なカエサルの「賽は投げられた」は、じつは「賽を投げろ」だった、など、知られざる裏話が満載。ギリシャ語、ラテン語の原文が添えられているのも嬉しいところです。
誰もが知っている名言集と比べ、ちょっとうんちくを語って自慢できる、そんなネタ本です。
ぜひ読んでみてください。
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■ 本日の赤ペンチェック
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<ギリシャの名言>
「ソクラテスは若者たちに、たえず鏡に自分の姿を映してみて、美しければそれにふさわしい者となるように、また醜ければ、教養によってその醜い姿をかくすようにせよと勧めた」
(ディオゲネス・ラエルティオス『ギリシア哲学者列伝』)
「喉がかわいている者には、千万の賢い忠告よりは、一杯飲ませる方が大きな喜びになる」
(ソポクレス)
「賢明な人の目と舌と耳と心は、胸底深くにある」
(テオグニス)
「人間には舌は一枚しかないが、耳は二つある」
(プルタルコス『饒舌について』)
「点滴石を穿つ」
(ことわざ)
「始めは全体の半分」
(ことわざ)
<ローマの名言>
「喜んだ人は喜びの種を忘れるが、悲しんだ人は悲しみの種を忘れない」
(キケロ『ムレナ弁護演説』)
「われわれは、教えることによって学ぶ」
(ことわざ)
「勝利に際しておのれに勝つ者は二度勝ったことになる」
(プブリリウス・シュルス『金言集』)
「恩恵をほどこした者は黙っているがよい。恩恵を受けた者は語るがよい」
(セネカ『恩恵について』)
「人生は人間に、大いなる苦労なしには、何も与えぬ」
(ホラティウス『風刺詩』)
「ひとたび発せられた言葉は、取り返しがたく飛ぶ」
(ホラティウス『書簡詩』)
「財産は、賢者にあっては奴隷の地位にあるが、愚者にあっては支配者の地位にある」
(セネカ『幸福な生活について』)
「私のものはすべて、体といっしょに持ち歩いている」
(キケロ『ストア派の矛盾について』)
「習慣によって、言わば第二の天性が作られる」
(キケロ『善と悪の究極について』)
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『ギリシア・ローマ名言集』
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■目次■
ギリシアの部
ローマの部
あとがき
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