2024年4月10日

『20代の仕事の教科書』藤尾允泰・監修 vol.6455

【いい本です。】
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4800913047

本日ご紹介する一冊は、月刊誌『致知』で2010年から続く人気連載「二十代をどう生きるか」より、33名のインタビューを再編集したもの。

サントリーホールディングス社長の新浪剛史氏、王将フードサービス社長の渡邊直人氏、エステー会長の鈴木喬氏、大創産業創業者の矢野博丈氏などの実業家に加え、指揮者、漫画家、料理人、パティシエ、講談師など、各分野の第一人者が登場し、自らの20代のエピソードと、仕事の原則を語っています。

【インタビュー全リスト】
新浪剛史/サントリーホールディングス社長
鈴木茂晴/日本証券業協会会長
福地敏行/日本アイ・ビー・エム取締役専務執行役員
渡邊直人/王将フードサービス社長
和地孝/テルモ名誉会長
上甲晃/志ネットワーク「青年塾」代表
鈴木喬/エステー会長
菊間千乃/弁護士
青木仁志/アチーブメント社長
奥田透/銀座・小十店主
宮本亞門/演出家
鈴木敏文/セブン&アイ・ホールディングス名誉顧問
鍵山秀三郎/イエローハット創業者
矢野博丈/大創産業創業者
大山健太郎/アイリスオーヤマ会長
高田明/ジャパネットたかた創業者
中井政嗣/千房社長
松岡修造/スポーツキャスター
吉田都/新国立劇場舞踊芸術監督
原田隆史/原田教育研究所社長
小林研一郎/指揮者
為末大/Deportare Partners CEO
小久保裕紀/前侍ジャパン代表監督
弘兼憲史 漫画家
辻口博啓/パティシエ・モンサンクレールオーナーシェフ
今野華都子/エステティシャン/アイテラス社長
田口佳史/東洋思想研究家
武田双雲/書道家
堀威夫/ホリプロ創業者
數土文夫/JFEホールディングス名誉顧問
和田裕美/ビジネスコンサルタントHIROWA社長 
一龍斎貞水/講談師・重要無形文化財保持者(人間国宝)
松本明慶/大佛師

今は大御所と目される人々の失敗談やどん底からどうやって這い上がったか、先輩や上司からどんな薫陶を受けたかが書かれており、20代には励みになるに違いありません。

なかでも、サントリーホールディングス社長の新浪剛史氏が三菱商事で先輩から教わり、実践していた2つの教え、日本アイ・ビー・エム取締役専務執行役員の福地敏行氏の仕事の原則、志ネットワーク「青年塾」代表の上甲晃氏が松下幸之助氏から受けた薫陶、アイリスオーヤマ会長・大山健太郎氏の「NDD(なぜ・どうして・どうすれば)」は、読んでおいて損はありません。

一流と呼ばれる人たちが20代の頃から守り続けている仕事の原則や自己規律は、30代、40代、50代が読んでも勉強になると思います。

インタビューによって内容にムラはありますが、正直感動しました。

さっそく、気になるポイントを赤ペンチェックしてみましょう。

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「井の中の蛙になるな。外の世界との接点を持て」(新浪剛史氏が受けた教え)

「なぜ週二日の休みがあるか知っているか? それは、一日は勉強し、一日は趣味のためである」(新浪剛史氏が受けた教え)

多少苦しかったり不平不満があったりしても、その場を離れない(鈴木茂晴氏)

十の指示を受けたら、関心の高い三を最優先で処理し、本人の期待よりも早く高い品質で返すのです(福地敏行氏)

南極の犬ぞりはたくさんの犬を曳かせて走るが、そこで一番大事なのは先頭の犬だ。先頭の犬さえちゃんと走れば、他の犬は皆それについて走る。おまえには、先頭の犬のような役割を期待されているのだから頑張って走れ(福地敏行氏が受けた教え)

「君らな、僕がいまから言う二つのことを守り通したら、松下電器の重役になれる」
「一つは、いい会社に入ったと思い続けられるかどうかや」
「もう一つは、社会人になってお金が一番大事と思ったらあかんぞ。もちろんお金も大事やけどな、お金は失くしても取り戻せるんや。しかし、人生にはこれを失うと取り戻すのに大変苦労するものがある。それは信用や。信用を大事にせなあかん」(上甲晃氏が松下幸之助氏から受けた教え)

営業力とはつまるところ調査と情報だ。重要な人に会ったら、黙って相手の話に耳を傾ける。そして「なるほど」「それで」「さすが」、この三言しか口にしない。相手に話をさせることで、相手が望む情報が何なのか、何を求めているのかを引き出すのだ(鈴木喬氏)

幾多の苦労に見舞われるということは、もっと徳を積み、幸せになりなさいという神様からのエール(矢野博丈氏)

私が大切にしている考え方の一つに「NDD」があります。Nは「なぜ」、Dは「どうして」、もう一つのDが「どうすれば」。これを反復連打し、今日まで前例のない経営戦略を打ち出して市場を開拓してきました(大山健太郎氏)

教えてくれなきゃできないって言っている人を教えたってしょうがありませんよ。稽古をしてもらうにはそれだけの準備をしてからでなきゃ、何も身につきやしません(一龍斎貞水氏)

師匠の教えは一滴もこぼしてはいけない(松本明慶)

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仕事に向き合う姿勢や結果を出すための自己規律、信用を作るための原則、師匠から学ぶ際の心構えなど、大事なことが学べる内容です。

ぜひ、読んでみてください。

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『20代の仕事の教科書』藤尾允泰・監修 致知出版社

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http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4800913047

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◆目次◆

第1章 仕事ができる人の心構えの基本
第2章 自分の仕事は自分でつくる
第3章 熱意があれば開かない扉はない
第4章 挫折や失敗こそが人間の土台を築く
第5章 本気度が仕事の成否を決める
第6章 人間性を磨くことが進歩への道
あとがき
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