【身体言語を使いこなす。】
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4763139355
本日ご紹介する一冊は、身体言語の意味と、それを活用して人心を操作するノウハウを述べた、注目の一冊。
著者は、『心を上手に透視する方法』はじめ、著作の累計が日本国内だけで65万部を突破しているドイツの人気メンタリスト、トルステン・ハーフェナー氏です。(ドイツでは100万部を突破)
※参考:『心を上手に透視する方法』
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4763131540
※参考:『青い象のことだけは考えないで!』
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4763132148
メンタリストとは、心理学に基づく暗示や錯覚などのテクニックを駆使し、常識では考えられないようなパフォーマンスを見せる人を指す言葉ですが、本書ではメンタリストが他人の身体言語をどう読み解いているか、また相手の心を操作するためにどう身体言語を活用しているか、その秘密のノウハウを紹介しています。
閉じた身体サインと開いた身体サイン、「静」と「動」のバランス、「体の向き」、「目線の持続時間と向き」、「胸もと」のメッセージ、「腕と手」が語ること…。
驚くほど多彩な身体言語のノウハウと、その使いこなし方が書いてあり、じつに勉強になります。
人前で講演する人は、ぜひ読んでおくといいでしょう。
氏の過去の著作同様、相手の心理を見抜くのにも使えるノウハウが書かれており、相手がどんな心理状態の時にどうコミュニケーションすると効果的なのか、実践的なテクニックにも言及されています。
ビジネス交渉やスピーチ、社交はもちろん、恋愛シーンや自分の意識を高めるのにも使えそうな一冊ですね。
さっそく本文のなかから、気になったと
ころを赤ペンチェックして行きましょう。
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私たちが経験することはすべて、「活動的」か「受動的」か、「動」か「静」かのどちらかにカテゴリー分けできる
「開く」と「閉じる」はボディ・リーディングの日本柱
よく「あの人はオープンだ」とか「心を閉ざしている」なんていうが、それは体にもシグナルとして表れる
悲しいときや途方に暮れたときは、「吸う息」より「吐く息」のほうが長くなる
楽しいときやイライラしているとき(正反対に思えるかもしれないが、これはどちらも活動性の高いケースだ)は、呼吸のしかたもがらりと変わる。脈拍が速くなり、酸素を求めて呼吸も深く速くなる
「下に向かう動き」は心身を落ち着かせ、受動性(つまりは「静」)を高めてくれる
「なであげるしぐさ」は活動性を高めてくれる
視線がはたす役割は「外に向かう」か「内に向かう」かのどちらかだ。つまり、視線にはその人の考えていることを外に示す働きと同時に、それを隠す働きもあるのだ
まず、聴衆の中から何人か「ターゲットとなる人」をピックアップしよう。なるべく客席全体に散らばるように満遍なくチョイスするといい。この人たちに視線を向けるたびに、心の中で相手に向かってロープを投げる。この「想像上のロープ」が、その人とのつながりとなる
誰かを説得したいときは、必ず相手の顔をまっすぐ見て話をしよう
相手が深く息を吸ったら、しゃべらせてあげて
話しながら「手のひらを見せる」と信頼される
基本的におすすめなのは、「悩みの内容自体にはコメントしない」ことだ。私たちがすべきことは、第一に、相手が今何を感じているかを読み取ること。そして第二に、相手を理解し、その人が少しでも楽になれるようにベストを尽くすことだ
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無意識にやっていたノウハウもあれば、試したことのないノウハウもあり、じつに勉強になりました。
テレビに出る機会の多い人や、人前で話す人、舞台で演じる人などは、読んでおいて損はないと思います。
ぜひ読んでみてください。
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『しゃべるからだ』トルステン・ハーフェナー・著 柴田さとみ・訳 サンマーク出版
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◆目次◆
はじめに 体がささやくかすかな声
第1章 体が語る「本音」をさぐるーー自由であれ
第2章 視点を変えれば、世界は変わるーー意識せよ
第3章 三つの「意識」を使いこなすーー「私」を構成するもの
第4章 相手の興味を引く心理戦略ーー集中せよ
第5章 「注意」「集中」「直感」をトレーニングするーー今に生きよ
第6章 他者と「深い絆」を築く方法ーー慈しみを込めよ
第7章 コミュニケーションの本質ーー力強くあれ
終 章 この世界を生きていくためにーー柔軟であれ
謝辞
訳者あとがき
参考文献
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