【「書く仕事」のリアル】
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4484212250

本日ご紹介する一冊は、以前ＢＢＭでご紹介した名著『道を継ぐ』のライターであり、ベストセラー『女の運命は髪で変わる』の著者、さとゆみさんこと佐藤友美さんによる、「書く仕事」への手引書。

※参考：『道を継ぐ』
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4990843649/

※参考：『女の運命は髪で変わる』
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4763135635/

書く仕事を始めてみたい方に、どんな仕事か、報酬はいかほどか、どんなやりがいや困難があるのか、そのリアルを伝えています。

冒頭で伝えているように、小説家、脚本家などを除いた、ライター、作家、コラムニスト、エッセイスト、ジャーナリストあたりをターゲットにしており、これらのキャリアを狙う人には、役立つ本だと思います。

ライターに向いているのはどんな人か、編集者から依頼がもらえるのはどんな人なのか、仕事はどんな風に進められるのか、取材・インタビューはどのように進めればいいのか、良い文章を書くにはどうすればいいのか、著者の経験と同業者へのヒアリングをもとにまとめられており、未経験の方には良いガイドブックになると思います。

仕事をする上でのタブーやネット時代ならではのdisコメントへの向き合い方など、生々しい部分にもきちんとコメントしており、書く仕事に不安のある方は、読み込んでおくと転ばぬ先の杖として、役立つでしょう。

土井もライターから仕事を始めていますが、ライターは本当に素晴らしい仕事だと思います。

本書では、ライターの醍醐味や、楽しく仕事し続けるための秘訣も書かれており、これから書く仕事を志す方には、ピッタリの一冊だと思いました。

さっそく本文のなかから、気になったところを赤ペンチェックして行きましょう。

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書く仕事で生きていくのに最も重要なのは、文章力ではありません。文章が上手いことと、書いて生きていけることは、イコールではないのです

「正直なところ、原稿は編集者でも修正することができる。でも、締め切りに遅れられると、こちらにできることはないんだよね。だから私は、原稿が上手くて締め切りに１日遅れるライターさんより、原稿はそこそこでも必ず締め切りを守るライターさんに頼む」（編集者）

いまでも毎月のように企画を持ち込みしていますし、これまで私がライティングした書籍61冊のうち、29冊は持ち込み企画です

依頼される仕事には、自分がまったく興味のなかった分野や、名前も聞いたことのなかった人への取材が多々あります。ライターという職業でなければ、知ることがなかった知識を得たり、会うはずのなかった人と出会えること。この「強制的に人生が豊かになっていっちゃう感」が、私はとても好きです

原稿に求められるスキルを、３つのレベルに分けました。
（１）「間違っていない」こと
（２）「わかりやすい」こと
（３）「面白い」こと

わかりやすい文章を書くコツ
・一文を短くする
・前後の因果関係をはっきりさせて書く

売り上げ800万円を実現するポイント
（１）広告やオウンドメディアの仕事で安定収入がある
（２）企業の仕事を受けている
（３）著名人の専属ライターをしている
（４）編集者の仕事もしている
（５）編集プロダクション的な仕事をしている
（６）原稿だけではなく、イラスト、写真、動画なども納品できる
（７）ライターになりたい人や、ビジネスパーソンなどを相手に文章を教えている
（８）専門分野があり、その分野でアドバイザーやコンサルティング、講演などをしている
（９）年に１冊程度は数万部のヒット本に恵まれている

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読んでいて、昔ライターをやっていた日々を思い出し、懐かしくなると同時に、最近怠けている自分に喝が入りました。

著者の価値観に共感できるかどうかは、人によって分かれるかもしれませんが、読者が「書く仕事」に興味があるなら、本書は「買い」の一冊だと思います。

ぜひ読んでみてください。

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『書く仕事がしたい』佐藤友美・著　ＣＣＣメディアハウス

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◆目次◆

CHAPTER1　書く仕事を知りたい
CHAPTER2　デビューするまでのこと
CHAPTER3　書く仕事に必要な技術
CHAPTER4　書く仕事に必要なマインド
CHAPTER5　とどまらずに伸びていくこと