【侍ジャパンU-12監督が語る教え方の極意】
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本日ご紹介する一冊は、夏の甲子園に3年連続出場し、読売ジャイアンツを経て、侍ジャパンU-12監督を務めた、仁志敏久さんによる一冊。
プレイヤーとしては、プロ1年目に新人王、その後ゴールデングラブ賞を4回、日本シリーズ優秀選手賞を受賞した著者ですが、指導者としても、優秀な成績を収めています。(侍ジャパンU-12監督として、「第5回WBSC U-12ワールドカップ」過去最高の準優勝)
本書では、著者がどんなことを考えて指導してきたのか、選手を一流にするためにどんな工夫をしているのか、そのポイントがまとめられています。
親や教師、リーダーにとっては、耳の痛い話が多いと思いますが、きっと勉強になると思います。
現在、日本の教育現場では、「自立」ということが盛んに言われていますが、本書に書かれているのは、まさに子どもが自ら「考え」、個性を伸ばすための指導法。
ちょうどネットフリックスで『弱虫ペダル』にハマっていたタイミングなので、個性を伸ばす指導法について学ぶ、良いきっかけになりました。
どうやって親や指導者が心身ともに子どもを守るか、自立を重んじる教育では避けられないポイントについても書かれており、勉強になります。
さっそく、本文の中から気になった部分を赤ペンチェックして行きましょう。
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目標に向かう選手にとって心身を“鍛える”必要はあっても、心身を“傷つける”必要はありません。指導する側とされる側が、その練習をする意味、その練習の先に待つ結果を理解し、やるべきことの内容と意味を共有しながら進む。これがあるべき姿です
若い選手を指導する際、つい「できていない」部分を見てしまいがちですが、「自分で選択できている点」があればそれを認める姿勢は、自立を促すにあたってはとても大事です
自信をもって判断するための準備は、日常からしか生まれない。普段から「自分ならどうするか」「こんな時はどうするか」とイメージする習慣をもっているかどうか
「経験させたくないこと」を決めておく
中途半端に自信が芽生えるくらいなら、課題を残して終わったほうがさらなる高みをめざしていける
学ぶことをやめた時は指導者を辞める時
教えることも重要ですが、「なぜ?」を考えさせることはもっと重要
あくまでもプレーの選択は選手の責任、出た結果についてコーチが責任を取るもの。選手は自分のプレーには責任をもたないといけない
「ほかの人と違うから」「独特の癖があるから」という理由で、安易にフォームなどを強制的に変えてしまう指導者が数多くいます。しかし、一流のアスリートの多くが「特徴的な動き」をもっています。(中略)「独特」こそがその人を一流にしている所以でもあるのです
「プロに向けた指導」と「一般人に向けた指導」を区別する
楽しいと思うことから、超一流は生まれます
大事な試合が近づいた時、U-12の子供
たちに必ず話す約束事がありました。
1.“考えていない”というプレーはしない
2.“準備をしていない”という選手にはならない
3.『予想以上』ではなく『思った通り』のプレーをめざす
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最近、親・教師として、自分の過去の指導を振り返ることがあったので、本書はとても勉強になりました。
ますます世代間ギャップが広がるなか、とても大切なことが書かれていると思います。
ぜひ、読んでみてください。
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『指導力』仁志敏久・著 PHP研究所
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◆目次◆
第1章 自立を促す 侍ジャパンU-12準優勝の軌跡
第2章 覚悟を決める 知っておきたい心構えと基本姿勢
第3章 行動を変える 「間違った指導」を避ける方法
第4章 思いを伝える 100人100通りのコミュニケーション
第5章 心をまとめる 仁志流・強いチームの作り方
終 章 意志を貫く どんな指導者になりたいか?
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