【目からウロコのフランチャイズ肯定論】
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4877231730
独立・起業を狙う若者の間で、常識として語られていること。
それは、「フランチャイズは儲からない」ということです。
本日の一冊は、この「常識」に真っ向から意義を唱え、フランチャイズを肯定する、じつに刺激的な起業論。
著者は、22歳で社長となり、現在、お好み焼き屋21店舗、居酒屋2店舗、リラクゼーションサロン3店舗の計26店舗を経営し、年商15億円をたたき出している人物。
そんな人物が、フランチャイズをどう活用して多店舗展開するか、そのノウハウを述べたのが、本書『それでもフランチャイズを選びなさい』です。
なるほど、確かにフランチャイズはロイヤリティを取られるけれど、それに見合った商品開発力、看板力、経営情報、求人のしやすさがある。
出来上がったシステムを活用して経営に専念し、マージンが少ない分は多店舗展開で補う、というのはこれまでにない発想だと思います。
本書にはほかにも、有利なフランチャイズの選び方、収益シミュレーション、運営のコツ、これから有望なビジネスまで、さまざまな点が述べられています。
経営論としてはもっと踏み込んだ話も期待したいところですが、フランチャイズを始める、という目的からすれば、過不足ない内容で、じつに読み応えがあります。
個人商店の5年生存率は25%。一方でフランチャイズの場合70%。
経営は見た目じゃない、と思える方は、ぜひ読んでみてください。
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▼ 本日の赤ペンチェック ▼
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◆フランチャイズが優れている理由
1.銀行が融資してくれます。しかも、融資額が圧倒的に違います
2.立地条件のいい場所を大家さんや地主さんが格安で貸してくれます
3.すでにネームブランドがあるので、開店初日からお客さんがたくさんやってきます
4.チェーン店なので、常に成功事例や失敗事例を共有しあっています
5.商品開発力が、個人商店よりも格段に優れています
6.社会的評価が定まっているので、優秀な人材が集まってきます
世界中のどの都市でもメガチェーンが圧勝している
日本経済が衰退すれば、雇用が減り、個人消費も伸び悩みますので、消費者の財布の紐は固くなります。そんな中で、大きな利益を上げていくには、それなりの集客力が必要になります。つまり、知名度と資本力のある大企業が圧倒的に有利
◆不況期が独立のチャンスである理由 ※一部紹介
1.優良な物件が出やすい
2.居抜き物件が出やすい
3.家賃の値下げ交渉ができる
4.いい人材が集まりやすい
何でも自由にできることと成功できることはイコールではありません
ロイヤリティというのは、商標の使用や営業指導などの見返りとして、加盟店が本部に毎月支払う対価のことで、一般的には売上の3?5%
個人商店の場合、一時的には高い給料を取ることはできるけれども、それをずっと続けていくのは難しい
小売業では、高齢者向けの健康食宅配が、まだまだ規模は小さいながらも、急拡大しているようです。外飲業では、たい焼き、たこ焼き、セルフ式うどん店、立ち飲み居酒屋、セルフ式居酒屋などが拡大しています。また、サービス業では、コインランドリーやハウスクリーニング、低価格のレンタカー、介護関連のサービスビジネスが伸びている
本部に頼んで何人かのオーナーを紹介してもらい、実際にオーナーに会って話を聞くことも重要
自分の車の中やロッカーの中が汚い人は店長にしない
飲食店の場合、本部が示す売上シミュレーションの数字がオープン3ヶ月間の平均になっていることがあります。なぜなら、その3ヶ月間が一番売上がよく、資料として見映えがするからです
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『それでもフランチャイズを選びなさい』丸山忠・著 興陽館
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4877231730
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◆目次◆
第1章 個人商店では生き残れない時代
第2章 フランチャイズは成功への近道
第3章 失敗しないフランチャイズ本部選び
第4章 長く続けるための店舗運営のコツ
第5章 独立して成功する人、しない人
第6章 アイツは絶対3日で辞めると賭けられた
第7章 フランチャイズ起業の先にある7つの選択肢
巻末付録 知っておきたいフランチャイズ用語集
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