【人生をマネタイズする考え方とは?】
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4861133777
本日ご紹介する一冊は、アマゾン総合ランキング1位(2019年8月13日時点)を獲得した話題書、『GACKTの勝ち方』。
この本の話をしたら、各方面から「え、GACKTって結構損してない?」とか「仮想通貨詐欺の話はどうなったの?」とかいう声が聞こえてくるのですが、そこはさておき、これは読む価値のある一冊です。
これからの時代は、「好きなことを仕事にするべき」だと思いますが、「好きなことをダイレクトにマネタイズする」のはちょっと違う。
その点、GACKT氏は、自分のやりたい音楽をやるためにそれ以外をマネタイズする、ということが上手にできていると思います。
また、これからの時代はやりたいことをやるために自分のブランド化、ファン作りが必須ですが、GACKT氏のやり方は、そういう点でも参考になります。
GACKTというブランドがどのような考え方で作られているのか、ブランドを維持するのにどんな努力をしているのか、どこでマネタイズしているのか、知りたい方には必読の内容です。
さっそく、内容をチェックして行きましょう。
———————————————–
ビジネスにおいて、【これだけ準備すれば成功する】という法則は無い。例え優れたセオリーがあったとしても、自分のカードの使い方やタイミングを誤ればあっさり負ける
「音楽だけやってりゃいいのに」という言う奴がいれば、『音楽だけやってたらとっくに死んでるよ』と答える。もし音楽だけやっていれば、自分の好きなステージさえ作れなくなる
ボクの武器は人生すべてをマネタイズすること。そして、ボクが生きるのにかかる経費は、人生をマネタイズする為のコストでもある
例えば、ファンの子がやりたくてもできないことがあったとする。そんな彼らに対し、世の中の殆どの人が「そんなの無理だ」と思うことをボクがやって見せることで、『やればできる。ほら、ボクはできてるだろ?』というメッセージを発することができる
一例をあげれば、この前やった限定ライヴ。会場のキャパは2000人程度で箱は異常に小さい。だが、一番安い席で3万円、VIP席は300万円。ファンクラブ限定のそのライヴは瞬間で完売
音楽をやりながら水商売をやる仲間。だがボクにはそれが上手くいっているようには見えなかった。だんだん音楽よりも水商売が主体になっていく者がたくさんいた。水商売の方が実際に稼げる
人生のプラスになるカネの稼ぎ方を考え、一つの答えに行き着いた。『サポーターをつくろう』まずは50人つくる。そう決めた
音楽で食べていくことを決めたのなら、ファン無しでミュージシャンは存在できない。そして、そのファンを作ることも、音楽を作るのと同じくらい大切なことだ。ミュージシャンとして生きるのであれば、ファンは必要不可欠。誰でもわかるそんな簡単なことを、ほとんどのミュージシャンは後回しにする
音楽をやっている人間は、やたらとアメリカを目指す。なぜか、アメリカが音楽的にトップなイメージ。マーケットを見ると、むしろアジアを中心にやっていくべきであると考える。アジア圏のほうが商圏になる
日本以外のマーケットに対しては、日本にしかないものを打ち出さないと勝てない。だからこそ、ビジュアルロックにこだわり続ける
仲良くなって魅力を感じてもらってから「じゃあ、なにかできることないかな?」と相手が言ってくれればそこからビジネスが始まる
会食、交渉中、会議においても、急に静かになる瞬間。皆が黙った瞬間。そんな時に、【ゆっくり、簡潔に】話題に対する自分の考えを話す。そうすれば、「この人はあまり喋らないけれど、喋る内容が芯を喰っている」となる。その場で重要なポジショニングを取れる
フルブラフは見抜かれる。ただ、ハーフブラフは積み重ねた己の行動次第でとてつもない武器になる
———————————————–
著者が言うように、「やりたいことをやるため」に、やりたくない商売に手を染める人はたくさんいますが、その多くはいつしか割のいい「やりたくないこと」に飲み込まれて行きます。
そうならないためにも、本書を読んで、どうサポーターを作ればいいのか、どうマネタイズすればいいのか、学んでおくといいでしょう。
もし読者や読者のお子さんが音楽やアートの世界に進もうと思っているのなら、なおさら本書は「買い」の一冊です。
ぜひ、読んでみてください。
———————————————–
『GACKTの勝ち方』GACKT・著 サンクチュアリ出版
<Amazon.co.jpで購入する>
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4861133777/
———————————————–
◆目次◆
第1章 人生をマネタイズ
第2章 GACKTの勝ち方
第3章 メンタルをリセット
この書評に関連度が高い書評
この書籍に関するTwitterでのコメント
同じカテゴリーで売れている書籍(Amazon.co.jp)
お知らせはまだありません。