【間違っていたら恥ずかしい】
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人間関係の失敗は、ビジネスにおいて取り返しのつかない失敗。それを、短い人生ながら痛感してきました。
「あの時、うまくやっていれば…」と後悔したケースのほとんどは、「伝え方」が原因で起こっていたような気がします。
本日ご紹介する一冊は、そんな繊細な「大人の伝え方」を、元NHKキャスターで、政治家・経営者に話し方指導をするスピーチコンサルタント、矢野香さんが指南する一冊。
×コーヒー「で」いいです
○コーヒー「が」いいです
たった1字で変わる言葉の印象を、具体的事例を元に解説しており、ベテラン社会人でもできていない細かい日本語の指摘がなされています。
本書を読んでから、周囲の方の日本語をチェックすると、本を書いている著者の方でも、日常会話で不適切な日本語を話していることに気づきます。
と言いながら、土井もやっているかもしれないので、本書を読んでビクビクしています。
随分と要求の多い本ではありますが、逆にここまでしっかりしていたら、一目置かれることは間違いありません。
社会人一年目の方は必読。管理職、リーダーも自分が間違った「伝え方」をしていないか、チェックしてみるといいでしょう。
さっそく、いくつかポイントをピックアップしてみます。
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「コーヒーでいいです」よりも「コーヒーがいいです」と言ったほうが積極的な人という印象を高めます。「コーヒーで」だと、「考えるの面倒だし、なんでもいいや」といったおざなりな印象を受けます。出してくれる相手にとっても失礼です。
ただし例外もあります。複数人のチームをまとめたい場合です。そのときは他の人が希望を伝えた最後に「で」を用います。「じゃ、私もコーヒーで」と言うと余裕のあるリーダーであるという印象づけをすることができます
○彼は来なそうだ
△彼は来なさそうだ
言い切るのが強すぎる、そこまでの自信がないという場合は、「思います」より「考えています」を使うとよいでしょう。思考した跡があるため「思う」より高次な言いまわしです。今後の予測であれば、「見込みです」「予定です」という言葉も使えます
○「山田英子です。マラソンをやっているので体力には自信があります」
×「山田英子です」
[名前+大事にしていること]が、次のつながりをつくる
マナー面から「手は膝の上」と考えている方もいるかもしれません。相手に不信感を持たれないためには、「手は机の上」です
ノートパソコンを相手との間に置かない
ノートパソコンを使うなら、正面ではなく自分の少し斜め前
仕事で報告をするときに、いきなり「昨日○○があって、それで」と話しはじめる人がいます。それでは相手の頭に入っていきません。まずはその報告の「タイトル」から話すようにしましょう。タイトルは、13~15文字以内の短いもの。これはひと息で言える程度の長さにあたります。たとえば、「Aの案件の進捗です」(10文字)と言えば、相手は「何に関する報告なのか」がわかります。話を聞く準備が整い、頭に入ります
○「○○というお考えなのですね。私の意見もご提案させていただい
ていいですか」
×「私の意見ですが~」
[要約+許可+自分の意見]
「大勢の人」を「たくさんの人」と言うのは避けましょう。「たくさん」はもともと物に対して用いる言葉です
「~ぶり」は、実現してほしいという期待が込められたポジティブな言葉です。(中略)「□ぶりの事故」というようにネガティブな事柄に対しては、使わないようにしましょう
○「とんでもないことです」
×「とんでもございません」
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一冊読めば、社会人に必要な言葉遣いや正しい日本語に加え、ビジネスマナーまで身につくというお得な内容。
さすがSBクリエイティブ多根さんの編集だけあって、仕事が丁寧ですね。
これはぜひ、読んでみてください。
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『大人の伝え方ノート』矢野香・著 SBクリエイティブ
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◆目次◆
1章 たった1字で印象が変わる大人の言葉遣い
2章 初対面でも相手とよい関係をつくる大人の伝え方
3章 “できる人”の言葉遣い
4章 言いづらいこともうまく伝える大人の伝え方
5章 スピーチ・プレゼン 人前でうまく話す
6章 大人の気遣いが伝わる言いまわし
7章 メール・SNSで誤解されない大人の言葉遣い
8章 大人なら知っておきたい正しい日本語
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