【「日本のシアトル」を狙う福岡のポテンシャルとは?】
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本日ご紹介する一冊は、成長著しい福岡のすごさを、気鋭のジャーナリストがまとめた一冊。
著者の牧野洋さんは、米コロンビア大学大学院ジャーナリズムスクールを修了後、日本経済新聞社でニューヨーク特派員や編集委員を歴任した人物。
独立後は、カリフォルニア、福岡両方に住んだということで、アメリカ西海岸と福岡を対比しながら、この都市の可能性を論じています。
少子化が深刻な日本で、福岡市の人口増加率は東京を抜き、全国1位。「住みやすい都市ランキング」で世界7位。
そして何より興味深いことに、イノベーションや起業でも日本の先頭を走っているのです。
九州大学は日本のスタンフォード大学になれるのか? 高島宗一郎市長はどこまで福岡をベンチマークしているシアトルに近づけることができるのか?
興味深い議論・分析が展開されており、また九州の注目ベンチャーの情報なども登場します。
さっそく、ポイントを見て行きましょう!
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二〇一五年の国勢調査によると、政令指定都市のなかでは福岡市の人口増加率は断トツだ
通勤・通学時間は日本の大都市圏のなかでは最も短く、食糧物価は日本の主要都市のなかで最も安い
じつは、リバブルは二一世紀型都市を語るうえで不可欠な要素だ。「クリエイティブ都市論」を唱える米都市経済学者リチャード・フロリダによれば、リバブルでなければ都市の発展は望めない時代になりつつある。インターネット時代に入り、IT(情報技術)やデザインなどの分野で活躍するクリエイティブな人たちは好きな場所で働けるようになったからだ※リバブル=住みやすい
リバブルで有利なポジションにある福岡は日本の西海岸に相当すると考えてもいいのではないか。すでに起業の多さを示す開業率で日本一であるうえ、国家戦略特区に指定されて「スタートアップ都市」を宣言している
福岡で起業して世界で事業展開しているIT企業もある。代表例は作図・共有サービス「Cacoo」を運営するヌーラボ
福岡は中国人旅行客による「爆買い」の一大拠点だ。博多港へのクルーズ船の寄港を見てみよう。二〇一七年には港の工事で五〇日間にわたって利用が制限されたにもかかわらず、中国人旅行客らを乗せるクルーズ船の寄港回数は三年連続で国内最多を記録している
とくに女性の数が多く、女性については二〇代後半でも転入超過
国際空港から都心部までのアクセスのよさも注目点だ。同じGPCI二〇一六年版によると、アクセス時間で福岡は一一分であり、スイスのチューリヒ(一〇分)に次いで世界第四位。アジア一三都市のなかでは首位である
学生の能力は同じでも、ヒトやカネなど起業のエコシステムの面で九大は不利に立たされている
ユニバーサル・ディスプレイにとっていずれ強力な競争相手になるかもしれないスタートアップが福岡市に存在する。二〇一五年三月に九大で産声を上げたKyulux(キューラックス)である
「スタートアップ特区」指定を活用して高島が掲げた政策はスタートアップカフェにとどまらない。スタートアップビザやスタートアップ法人減税、スタートアップ奨学金もある
外国人人口の伸び率で全国首位
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読み終わってすぐ、福岡に移住したくなる、そんな刺激的な内容です。
とはいえ、現実の福岡とアメリカ西海岸との差はまだまだ大きい。
課題をきちんと理解してから福岡で挑戦したいという方には、ぜひ読むことをおすすめします。
さっそく土井も、ウェブで物件情報を調べてみることにします(笑)。
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『福岡はすごい』牧野洋・著 イースト・プレス
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◆目次◆
第一章 すごい福岡とすごいアメリカ西海岸
第二章 住みやすさがすごい──人口増加率一位の秘密
第三章 起業家がすごい──日本のシリコンバレー
第四章 イノーベーションがすごい──有機ELとバイオ
第五章 都市戦略がすごい──「日本のシアトル」目指す
第六章 多様化がすごい──「人種のるつぼ」の可能性
第七章 エンターテインメントがすごい──音楽・映像の拠点
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