【「幸福」より「歓喜」あふれる生き方】
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新しい事業に挑むと決めてから、身体中にパワーがみなぎっています。
やはり、人間にとって「挑戦する」というのは、意味があることなんですよね。
以前、安藤美冬さんが「情熱大陸」に出た時、岡本太郎の『自分の中に毒を持て』を紹介され、話題になっていましたが、じつはあの本、土井が安藤さんにキャリアアドバイスをする中で紹介したものなのです。
※参考:『自分の中に毒を持て』
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4413090101/
集英社を辞めて独立するかどうか悩んでいた安藤さんに、「どうしても迷ったら、これを読め」といって紹介した本です。
岡本太郎さんの言葉は、生き方に迷っている人に、いつも明確な指針を与えてくれます。
本日ご紹介するのは、そんな岡本太郎さんの言葉を、空間メディアプロデューサーで岡本太郎創設の現代芸術研究所を主宰する著者、平野暁臣さんが紹介した一冊。
死なないようにリスクを避けて生きるのではなく、瞬間瞬間に命を捨てる生き方、自分に忠実に生きるのではなく、自分自身と闘う生き方、自分を他人と思い、他人を自分と思う生き方、そして「幸福」ではなく、「歓喜」を追求する生き方……。
常識外れの思想が披露されていますが、これが妙にエネルギーを与えてくれるのです。
岡本太郎さんが遺した珠玉の言葉。さっそくチェックしてみましょう。
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孤独はただの寂しさじゃない。人間が強烈に生きるバネなんだ。
孤独をつらぬく人間は、この世の中では珍しい存在だ。(中略)ほんとうの孤独とは、すべてに妥協しないで自分をつらぬいていくこと。
やりたいこと、やったことだけが自分なんだ。
プライドとは絶対感だと思う。バカであろうと、非力であろうと、それが自分だ、そういう自分全体に責任をもって、堂々と押し出す。それがプライドだ。
もし世界が変えられないとしても、変えることができるものがある。自分自身だ。
自分に忠実に生きたいなんて考えるのは、安易で、甘えがある。ほんとうに生きていくためには自分自身と闘わなければ駄目だ。
未熟ということをプラスの面に突きあげることが人間的であり、素晴らしいことだと思わなければいけない。この世の中に完成なんてものは存在しない
いのちをしぼる大きな賭けに戦慄する。そして、それを決意した瞬間から、殉じる。猛烈につらぬきとおすこと。それが生きるってことだよ
感動したものに挑むこと。それが創造の真のスジだ。
あらゆるものについて猛烈な素人でなければならない。じっさい、いままでやったことのないこと、苦手な問題にぶつかると、人間的情熱がもりもりと湧きおこってくる
じつは、自分だって他人だし、他人だって自分なんだ。まことに己れを超えて、他に強力に働きかけていく、単数であると同時に、複数者であるものこそ、ほんとうの人間だ
人類全体のことを考えたら、幸福なんてことはこの世にはないんだよ。だからぼくは、幸福を“歓喜”という言葉に置きかえている。危険なこと、辛いこと、つまり死と対面し対決するとき、人間は燃えあがる。それは生きがいであり、そのときにわきおこるのが“歓喜”だ
個人財産、利害得失だけにこだわり、ひたすらマイホームの無事安全を願う、現代人のケチくささ。卑しい。人間本来の生き方は無目的、無条件であるべきだと思う
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本書のなかで、猛烈に気になる部分がありました。以下の部分です。
<ぼくは生き方についての考えを、くるりと引っくりかえすことをすすめる。それを「遊び」と言ってもいい。これからの社会は、無目的に「遊ぶ」ことについて、みんなが真剣に考えなければいけないと思う>
高齢化社会、親からの遺産相続、シェア、ITによるコスト削減、ロボットの恩恵による労働からの解放……。
いろんなことを考えると、これからの究極の職業は「遊び人」ではないかと思うのです。
もっとも生き方上手な人、充実した生活を送っている人、センスの良い人が人気が出て、そうでない人に教える社会。
そうなると、芸術家の思想というのが俄然注目されると思います。
「歓喜」あふれる生き方をするために、読んでおきたい一冊です。
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『孤独がきみを強くする』岡本太郎・著 興陽館
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◆目次◆
第1章 「孤独」ってなんだ
第2章 「生きる」ってなんだ
第3章 「青春」「老い」「死」ってなんだ
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