【なんと中村佑介氏推薦。】
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4862762247
「成功するには忍耐が大切」とよく言われますが、一方で、それができている人は、あまり多くないと思います。
なぜ「忍耐」が難しいのか。おそらくそれは、待っている間の不安や否定に耐えられないからだと思います。
「待っていても報われないのではないか」
そんな気持ちが、本当は価値ある株や不動産を早く売る原因になったり、安易な転職を促すことにつながっています。
土井がかつて勤めたアマゾンでも、ストックオプションの値上がりを待たずに去った人がたくさんいました。
(ちなみにアマゾンの株価は当時の100倍になっています)
同じことが、才能に関しても言えると思います。特にアーティストや作家は、成功するかどうかが見えにくい。
クリエイターとして生きていくには、やはりある程度の忍耐と、待っている間のメンタル維持、現実的なお金のやりくりを考える必要があるのです。
本日ご紹介する一冊は、世界で活躍するフリーランスのクリエイターが、キャリアの始め方や生き残り方を示した、注目の一冊。
なんとあのイラストレーター、中村佑介さんも絶賛の内容です。
著者のベン・タロン氏は、世界的に活躍するイラストレーター/アート・ディレクターで、イギリスの公共テレビ局チャンネル4、ガーディアン紙、ウォール・ストリート・ジャーナル紙、アメリカのプロレス団体WWE、アーセナルFC、ビッグイシュー、ユニセフ、ルフトハンザドイツ航空などをクライアントに持つ人物。
本書は、クリエイターにとってのバイブルであると同時に、認められるかどうか悩んでいるすべての仕事人に、勇気と処世術を与える一冊です。
さっそく、気になるポイントを見て行きましょう。
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教師は生徒の競争心を抑えよう抑えようとするけど、競争心を良い方向へとうまく導いてやるのが良い教師だとぼくは思う
あるとき、ぼくはある教師に「イタチ」というニックネームを付けて、人面イタチの絵を描いた(中略)ある日、ぼくはイタチに呼び出された。彼は震えるぼくを見下ろしてこう言った。「君には才能がある。大笑いしたよ。罰として、こんど学校でやる失読症講演会のユニークな宣伝ポスターを作ること」。ぼくは今でもその先生を
尊敬している
当時のぼくを含めて、良い作品と認められるためには、複雑さや細部が重要だと信じ込んでいる学生は多い。でも、いちばん難しいのは、シンプルでしかも良いものを作ることなのだ
真剣に取り合ってもらいたいなら、ビジネスらしく振る舞うこと。クリエイティブ・ディレクターは、ジーンズの左膝にパックリと開いた穴が、天性の才能の証だなんて思ってはくれない
トレンドに従っていたら、そのうち急に裏切られ、自分を見失ってしまうだろう。だから、ぼくは個性と魂のあるパンチの効いたスタイルを生み出そうと思った。そうすれば、そのときの流行がどうであれ、きっと居場所があるはずだ
ハリーの説明はこうだ。ポートフォリオはその人のショーウィンドウのようなものと考えたほうがいい。あまりにも中味がごちゃごちゃとしていると、何を売っているのかよくわからなくなってしまう。
ポートフォリオの画像に文脈があれば、深く考えなくても一目で理解できるので便利だ
返信がなくても、無視されたとか嫌われたと思わないこと。忙しいだけなのだ(中略)イライラや自己憐憫に駆られていると、みんなが怒りっぽい嫌な奴に見えてしまう
仕事がぼくをベッドから起こしてくれる。この仕事があるからこそ、規範や常識だらけの人生のなかで、何か価値あるものに属しているという気持ちでいられる
それから18年間、私は世界一刺激的な男、フェリックス・デニスのもとで目まぐるしく働いた。詩人でもあるデニスは、数億ポンド規模の出版王国を独力で築き上げた。「実行が先、謝罪はあと。失敗するのはかまわない。ただし挑戦を避けることは許さない」──これほど恐ろしく、かつ自分のデザイナーとしての可能性に気づかされ
た指示はない
同僚から経験を盗み取ることは重要だが、自分が得てきたものを若い人たちに還元することも、同じくらい重要だと思う。これまで私を支えてくれた人のことは一生忘れない。でもそれと同時に、ほかの人々にチャンスを回すことも私の責任だと思っている。私にとっては、それが何よりの生きがいなのだ
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著者のユーモアと愛情に満ちあふれた文章が、あまりに面白く、一気に読んでしまいました。
クリエイティブに向かう姿勢や、自分の作品を売り込む方法、周りの人とどう付き合うか、そして成功した後の振る舞い…。
あらゆる面で、勉強になる本でした。
いま一番読ませたいのは、美大を目指して頑張っている娘。次に20代の頃、駆け出しのライターだった自分、そして最後に、次なるチャレンジに向けて「エネルギー」を必要としている、土井を含めた全読者です。
どんな人間でも、認められることに不安のない人間なんていません。
本書は、そんな臆病なわれわれに、勇気を与えてくれる一冊です。
ぜひ、読んでみてください。
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『夢とスランプを乗りこなせ』ベン・タロン・著 英治出版
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◆目次◆
1.子どものころ、好きだったもの
2.君だけの情熱を見つけよう
3.不安と模索の大学生活
4.ようこそフリーランスの世界へ
5.無職からのスタート
6.フリーランサーの営業術
7.山あり谷ありのフリーランス生活
8.はじめての都会暮らし
9.さらなる高みを目指して
10.悠々自適なノマド・ライフ
11.大スランプ時代
12.フリーランサーのお金事情
13.夢は、叶う
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